見出し画像

横浜FMのCKを分析!【#10,横浜FMvs神戸】

コーナーキックの分析を書きます。

・試合データ

2022明治安田生命J1リーグ
第10節
2022年3月2日(水)
19:30 kick off
@日産スタジアム
横浜F・マリノス vsヴィッセル神戸 
2-0
得点者:
38’    西村拓真(横浜FM)
90+5’ 西村拓真(横浜FM)

38分に決まった横浜FMのコーナーキックの分析を書きます。

・ゴール動画

ハイライト映像(ゴールシーンは3:10~)

・選手の立ち位置

※守備(➊~⓫)は背番号ではありません。

青=攻撃(横浜FM)、黒=守備(神戸)

・守備目線(黒)

11人全員での守備をしています。
ゾーンとマンマークの併用での守備です。

配置:
ボール付近…    2人(➋,➌)
ゴールエリア付近… 4人(➍,➎,➏,➐)
マンマーク守備…  4人(➑,➒,➓,⓫)

・攻撃目線(青)

9人での攻撃をしています。

配置:
ボール付近…       3人(㉖,㉓,㉘)
ゴールエリア内…     1人(⑰)
ペナルティスポット付近… 5人(㉗,⑲,⑪,㉚,⑤)

☆このCKのポイント☆

Ⅰ.ゾーンに4人で人数不足

攻撃側は、ボール付近に3人いることで守備の2人をPA内に配置させないようにしています。

さらに、守備側はゴールエリアのゾーンを4人で守っていることから、ペナルティスポット付近で攻撃5、守備4の数的有利な状況を作っています。

赤丸内で5人対4人


また、この試合1本目のCK(前半6:50~)では、ボール付近に守備3人が配置されていて、ペナルティスポット付近で5人対3人の圧倒的有利な状況を作っていました。

Ⅱ.やや遅れて上がってきたエドゥアルド

キッカーの助走前は、上記の「選手の立ち位置」の図の配置でしたが、⑤のエドゥアルドがやや遅れて上がって来て、ゴール前に走り込んでいます。

この動きにつられ、⓫は㉚のマークを捨て、⑤に付いていっています。

結果的に㉚西村がフリーになりました。

Ⅲ.ストロングポイントの後ろで合わせる

おそらく最も警戒されていたであろう⑪アンデルソン・ロペス。
ボールの軌道的にもアンデルソン・ロペス付近を狙っていたのではないかと思われます。

アンデルソン・ロペスはマークに体をぶつけられ、思ったような動きが出来なかったと思いますが、その軌道に合わせて走り込んだフリーの㉚西村がゴールを決めました。

・まとめ

プロならではの高いキック精度と隅を狙ったヘディングから生まれた素晴らしいゴールでした。

気になる点としては、カウンターを食らった際に、やや出遅れてしまう気がします。
そこは、㉖小池がミスキックをしないことと、㉘山根㉓仲川が蹴られると同時にやや後ろに意識を向けることで防げると思いました。


守備の視点で見ると、ゴールエリアのラインに4人が並ぶというのを相手陣形によって変えないと、勢いを持って走り込んで来る選手がフリーの場合、防ぐのは難しいと思いました。

以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?