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20年前の僕からの手紙

先日、学友と話をしていた時に「あなたが頑張り続けられる源泉は何ですか?」という話題になりました。

これを読んでる方がいるあなたの源泉を教えてください!めっちゃ興味あります。ぜひコメント欄に!
僕の今の源泉は「あの時味わった、無力感と無気力感を2度と味わいたくない」です。無力感は挑戦につきものですが、無気力感は本当にイヤです。あんなに寂しい日々はないです。

昔の自分に胸を張れるようにしたい

私の友人は「あの頃の私に胸を張って会える様にしたい」って言ってました。とても共感しました。ポルノグラフィティの「幸せについて本気出して考えてみた」を思いだしました!

僕がかつて小僧の頃、イメージした壮大な
人生プランからは多少見劣りはする
案外普通だし、常識的なこれまでだ 
それはそれなりにそう悪くはないのさ
そのプランなら今頃じゃ マイケル的生活で
世界を股にかけて いたはずなんだけれど
現実はすまし顔で クルクル時計を回す
そっちがその気ならと 好きなことしてきたし

ホントそんな感じw そして、僕がかつて小僧の頃、どんな人生プランを描いていたのかをちゃんと思いだしたくなって、中学生の頃の卒業レポートを引っ張り出してみました。戒め、というかいつでも見返すことが出来るようにここに公開する事にしました。

卒業レポート(2003年)

当時インタビューをさせてもらった方の名前は念の為、伏せておきます。それ以外は全部原文。昨日書いたんじゃないか?ってくらいに今でも僕に迫ってくる。まだまだ胸を張れない・・・。

ロボットとその未来

はじめに

一昨年、ASIMOという二足歩行ロボットが発表されました。これからはますます新しいロボットが発表されていくでしょう。そして、そのうちに人とロボットの共生を以下にすべきか、という問題に発展していくのでしょう。未来の夢とその対策についてロボット開発者も共に考えていくべきであり、また私もその一員になりたいと思いました。

人間型二足歩行ロボット開発 チーフエンジニア 田中(仮)氏との出会い

小学校の頃、通信教育の形で電子工作という簡単なロボット作りを楽しみました。例えば、手を叩いた音に反応して動くロボット、また、嘘発見きも作ってみました。その時の私はそれだけではまだまだ物足りなく電子工作の応募ハガキに載っていたプテラノドンのようなロボットを作ってみたいと思っていました。そこで、両親に聞いてみると、大学に残って研究するか企業に雇ってもらうかの二つに一つだ、と言われました。しかし、大学と企業、どこがどう違うのかその時はまだわかりませんでした。そして今回、折よく、小さい頃からロボットに興味があり、機械制御工学科に進み、去年脚光を浴びたASIMO君の開発チーフエンジニアでありNewtonに代表される多数の科学雑誌にもその功績が良く紹介されている田中氏に話を聞く機会を得たので伺いました。
「なぜ、田中さんは大学で研究せず企業で研究なさったのですか?」
ーーー資金的にも大学ではロボットの研究は難しい上に、企業と違っていろんな分野での専門家に欠けるからです。その上大学の研究はきっとロボットを作るのではなくシミュレーションしかさせてもらえないと思ったからです。
これを書く際に参考した文献によると人間のように連続させて歩くことは技術的に難しいとされていました。しかし、HONDAのASIMOではその技術は達成されています。そこで、次の目標は何かを聞いてみました。
ーーーもっとロボットをスリムにし、安全面を強化し、それによって信頼性を高めたいです。また、知能化を進めることであらゆる状況に対応できるようにしたいです。
また、こうもおっしゃっていました。
ーーーASIMOの最大のウリは歩き方がスムーズで方向転換も連続的なことかな。
ある時、漫画や映画を見ていて、ハッと気づいたことがあります。そう、現実世界とのあまりにも激しいギャップです。ロボットと人とを比較したら絶対にロボットの方が強いと思っていらっしゃる方がほとんどでしょう。しかし、現実にあるロボットは押したら倒れてしまいそうな可愛いロボットばかりです。なぜなのかも聞いてみました。
ーーーいや、そんな事はないんですよ。ある一部の機能を特化させればロボットは十分に人間よりも強いですよ。
また、このようにも聞いてみました。
「ロボットがいつかアトムの様に心を持つ日が来るのでしょうか?」
ーーー今の技術の延長線上では、まず不可能でしょう。しかし、心を持っているかのように見せる事はできます。まぁ根本的な解決にはなりませんけどね。
とのこと。私はこの他にもロボットの博覧会、ロボフェスタにも行ってきました。そこには蛇のようにうねるだけで前進するロボット、ただ、ジャンプして頭上の鉄棒に捕まることしかできないロボットといった何がすごいのかわからないようなロボットもありました。研究者がロボットに人間の基本的な動作をさせることに目を輝かせている今、心をもたせるのはまだまだ遠い話ではないか、と感じました。そんな折、私は名案を思いつきました。それはこのたくさんのロボットを一つにまとめてしまうことで、一つの最高のロボットを作るというものです。早速それを田中さんに伝えました。すると、こんな答えが返ってきました。
ーーーまだ、一つにまとめられるほどロボットの型が揃ってはいない。つまりはバラバラ。それでも経済産業省はプラットフォームと呼ばれるロボットのベースとなるものを提供しています。
惜しくも私の名案はすでに実行されつつあるようです。最後に田中さんの言葉で感銘を受けたものがあります。それは私がこう質問した時です。
「嫌で辞めたくなった事はありませんでしたか?また、最も辛い時はどんな時でしたか?また、それをどのようにして乗り越えましたか?」
ーーーいや、嫌で辞めたいなんて思ったことは一度もなかったね。それどころかいつやめさせられるかビクビクしていたね。一番辛い時は、今使用している歩行制御システムの開発の時かな。それまで使っていたシステムで一応完成となってしまって作らせてもらえなくてね。裏で開発したりしてたしね(笑)。それでもロボットが歩くなんとも言えないその瞬間を夢見て頑張ったね。
この最後の太線部だ!!こんな言葉をさりげなく言えるなんてきっとロボットを深く愛していらしたのだろう。いやそうに違いありません。その言葉に託された田中さんの思いは計り知れないものでしょう。そしてまた、これは全世界全ての研究者に共通するものでしょう。そういえば、昨今話題だった野依良治氏もテレビのインタビューで彼の研究対象についてこんなことを漏らしていました。
「この分子構造はなんとも言えない美しさでしょう?」

まとめて

先ほどの話にも合ったように現在の技術でも一部の機能を特化させればロボットは十分に人間よりも強いのです。言葉を変えれば、ロボットが人間を害してしまう恐れが十分にあるということ言う事なのです。もちろん、人もバカではありませんから、その措置は必ずある程度は取るでしょう。その代表例は科学者アシモフの提唱するロボット三原則です。それはこんな内容でした。1. ロボットは人に危害を加えてはならない。2. ロボットは人の命令に服従せねばならない。ただし、1条に反しない限り。 3.ロボットは自己を守らねばならない。但し、1.2条に反しない限り。これさえロボットが守っていてくれればロボットと人は永遠に共生できるでしょう。しかし、それは本当の意味での共生と言えるのでしょうか?いや、私はそうとは思いません。
しかし今、私たちの中にはロボットをものとして扱っている人が多くて本当の意味での共生が成り立たないように思えます。そんなことではいつかきっとSFの様に突然予期し得なかったことへと発展していくように思います。例えば落雷か何かの影響で突然ロボットが心を持ち、人に不満を爆発させ反乱を起こすかもしれません。そんな時、人が人よりも強いロボットに敵うわけがありません。と言うことは、人はなす術もなく滅亡してしまうのでしょうか、いや、そんなことがあってはなりません。今、上に書いたことは何か絵空事かそれとも狂人の戯言に聞こえるかもしれません。しかし、私たちが小さかった時、誰がロボットが二足であんな人間と変わらずぬ姿で歩く姿を想像することができたでしょう。誰もがまだまだ映画や漫画、小説など空想の世界の話だと信じていました。しかも私たちが小さかったと言うのはまだ数年前の話です。これから私たちが生きていく21世紀、どんどん新しいロボットができていくでしょう。何か事件が起こった時、解決できるのは私たちの他をおいてあり得ません。今のうちからロボットに対する対策を考え始めても早くはないと思います。私ももちろんその一員となり将来、SF映画で言う主任科学者になりたいです。

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