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第6回 釣り人だからわかるビジネス戦略「DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?」

デジタルトランスフォーメーション(DX)って何?

こんにちは、隆之です。
皆さん、デジタルトランスフォーメーションという言葉、耳にしたことはありますか?
近年、よく聞くこの言葉。しっかりと理解している人は少ないかもしれません。
一見難しそうな言葉ですが、中身は意外とシンプルです。一緒に深堀して理解していきましょう。

初めに明確にしておきたいのは、よく「IT」、「DX」、さらには「IoT」といった用語が混同されることがあるという点です。

この記事では、特に釣りが好きな方々に向け、デジタルトランスフォーメーションとは何か?

ビジネス戦略にどのように影響を与えるのか、具体的な例を交えて説明していきます。

それでは、一緒に考えていきましょう。

IT、IoT、DXの違い

IT(Information Technology)とは?

ITとは、皆さんが日常生活でよく使うものです。メールを送ったり、インターネットで検索したり、オンラインショッピングをしたりと、これら全てがITの範疇です。

IoT(Internet of Things)とは?

は、インターネットを使って物と物を連動させる技術です。
アマゾンの「Alexa」がシンプルで良い例です。「Alexa、電気をつけて」とAlexaに指示するとインターネットを通じて照明のスイッチが連動します。
DAIWAのスマホと連動するベイトリールも同じです。釣具メーカーも進化してきました。

DX(Digital Transformation)とは?

DXは、デジタル変革という意味になります。デジタル技術を活用して業務やサービスを効率的に、または質を高めるための変革です。情報処理と融合して新しいサービスに生まれ変わります。身近な例で見てみましょう。

スマホ決済
以前は現金やクレジットカードでの支払いが主流でしたが、現在はスマートフォンで瞬時に支払いが可能です。

オンライン授業

特に新型コロナウイルスの影響で、物理的な場所に縛られずに教育を受けられる遠隔教育が普及しました。

DXは、新しいデジタル技術を活用して、従来のビジネスや業務をより効率的、かつ効果的にする変革のことです。

リールとスマホのDX

ダイワの新製品、スマホと連動するリールはご存じですか?
このリールはシマノのDCへの対抗製品です?
IoTの素晴らしい例ですが、ここからさらに一歩進めることで、デジタルトランスフォーメーションを実現します。

例えば、スマホに集約されるデータから、ラインの巻き替えタイミングやメンテナンスのタイミングをスマホで通知するサービスを提供できれば、それは顧客に新しい価値をもたらすことになります。ここまで広がればリールとスマホを連動するIoTからデジタルトランスフォーメーションに進化します。次々と新しいサービスが生まれる状態になります。

ビジネスモデルの変革

この新しいサービスが作れる状態を目指すことがデジタルトランスフォーメーションの真髄です。この段階に入ると新しいサービスやコンテンツが無限に作れる状態になります。

例えば、サブスクリプションモデルで以下の様なサービスを提供することが考えられます。

メンテナンスのサブスクリプション。
メンテナンス代を含めて、使用頻度やリールの回転数などからリールの状態を判断して、メンテナンス時期をスマホにお知らせ。メーカーに発送してメンテナンス完了。スマホで決済。

メンテナンス方法をスマホで説明。
簡易なメンテナンスは自分でできる様に説明動画などをアプリでスマホに提供。
カスタムパーツや新製品の案内もアプリで提供し購入できる。

会員限定の動画提供
いわゆるAmazonプライムの様な会員特典を提供することでサブスクの価値を高める。
オリジナルの釣り動画は教育的価値と、エンターテインメント要素も兼ね備えています。さらに動画を通じて、製品やサービスへの理解と興味を深めることができる。

この様に新しいサービスが発想次第でいくらでも作れてしまう状態にする事が大切です。

顧客とメーカーが持続的な関係を築くサービスや、広告費の削減、人件費の削減が、ユーザーの待ち時間の圧縮、他メーカーに振り向かない様な囲い込みなど、なんでもサービスに置き換えできるのです。

デジタルトランスフォーメーションは無限

先程述べた様に、一度デジタルトランスフォーメーションが始まれば、その可能性は無限に広がります。新しい価値創造が始まった時点で、そのプラットフォームは拡張性を持つようになり、多くの新しいサービスや機能が次々と生まれるでしょう。
これにより、企業は世の中の変化に柔軟に対応したサービスを次々と埋める様になります。
故に、このデジタルトランスフォーメーションが注目されているわけです。

デジタルトランスフォーメーションになるまで

アプリとデータの活用

飲食店やアパレル業界では専用アプリを通じて顧客データを収集しています。割引やポイント還元を用いて、顧客にアプリをダウンロードしてもらいます。しかし、この段階で止まってしまっては、それは単なるマーケティング戦略であり、デジタルトランスフォーメーションとは言えません。

IoTの役割

ここでIoTが登場します。飲食店であれば、テーブル上のIoTデバイスが顧客の注文データをリアルタイムで収集することができるでしょう。アパレル店であれば、IoTタグを使って顧客の買い物傾向を分析することが可能です。

真のデジタルトランスフォーメーション

このようにして収集したデータを活用することで、顧客によりパーソナライズされた体験を提供することが可能になります。例えば、特定の食材に対するアレルギー情報をデータに反映させ、顧客がそのテーブルについた瞬間にアレルギーフリーのメニューを提案するようなサービスが考えられます。

このようなプロセスを経て、初めて真のデジタルトランスフォーメーションが成立するのです。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
デジタルトランスフォーメーションについてご理解いただけましたか?この記事がお役に立てれば幸いです。
もしよろしければ、スキ、フォロー、コメントお願いします。励みになります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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