見出し画像

健康とは

WHOが定義する健康とは

健康とは何でしょうか?WHO(世界保健機関)はこう定義しています。

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」

要は、体だけでも、心だけでも、社会的だけでもダメで、全般的に満たされていないと、健康とは呼べない、というものです。

一般的に考えられている健康とは

一方、日本では一般的に、健康とは身体的に不自由がなく、満たされた状態である、と考えている方も多いのではないかと思います。僕も最初はそう考えていました。この考え方は、一理あると思います。身体的に満たされていない状態は、精神や社会に影響する側面があるからです。

例えば、重度の肺の病気を抱えているAさんがいたとします。歩くだけで、すぐに疲れてしまい、頻繁に休憩が必要です。重いものを持ったり、運動することはできません。若い頃から自分の趣味であった、音楽活動もできません。

このようなAさんを例にあげると、身体的に不自由な状態は、必然的に精神的な苦痛を伴い、社会参加にも支障をきたすことが分かると思います。身体的に満たされていることが、精神的、社会的に満たされることのベースになるんですね。

では、身体的に満たされていて、精神的、社会的に満たされていない状態を考えてみましょう。身体的に障害がなく、新卒である起業に就職した若者B君を例に挙げます。

B君は職場で、人間関係がうまくいかず、嫌がらせを受けています。最初は耐えていましたが、横行する忖度に心が折れてしまい、Yesしか言えない人間になってしまいました。仕事の楽しみを失い、挑戦することを諦め、日々の生活が虚しく過ぎていきます。

この例はいかがでしょうか。このB君は、不健康と呼べるのか否か。日本では、B君を不健康と呼ぶ人は少ないのではないでしょうか?そんなものは我慢して当たり前、組織の中では自分がやりたいことなんてできない、とB君の悩みを切り捨てる人が多いと思います。

僕なりに健康を定義してみる

これらを受けて、僕なりに健康を定義しようと思います。僕が思う健康とは…

「健康とは、心の自由が満たされた状態である。」

いたってシンプルです。では、ここで言う「心の自由」とはどう考えているのか…人生の満足度だと考えています。自分の人生に満足できているか否か。健康とは、ここに尽きると考えます。

上の例に戻ります。Aさんの場合…重病を患っていても、Aさんの心は活き活きしています。Aさんは、今まで自分が経営してきた会社を息子に継がせるのに必死です。これから、息子が会社を盛り上げていってくれれば、それがAさんの最も幸せなことなのです。

B君の場合…仕事中は抜け殻のような状態ですが、家に帰ると大好きなゲームが待っています。仕事で稼いだお金は、ほとんどゲームに使います。B君は、ゲームをしている時間があれば、仕事の辛さは吹き飛びます。ゲームをしている時間があれば、人生大満足です。

一気に、この二人は健康になった気がしませんか?そうです。心の自由が満たされていれば、身体的に満たされていなくても、社会的に満たされていなくても、全く問題ないのだと思います。

まとめ

健康か否かは、他人が決めることではなくて、自分が決めることだと思います。人生、自分の心と折り合いをつけることも多いと思います。それに満足できずに、人を羨ましがったり、嫉む心をもってしまったら、その時に初めて不健康になるのだと思います。誰でも心の自由を持てるような、自由な社会を僕は望みます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?