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アフリカ旅行での感染症対策(マラリア続編)

 昨日はウガンダなどアフリカ深部を訪れるに当たり、マラリア対策としてマラロンを入手したところまで書きましたが、残念ながらマラロンに耐性を持つ原虫もいることなどから、感染を完全に防げる訳ではありません。
 そのため通常、マラリア対策としては、予防薬服薬の他に、DEETなどの忌避剤などにより蚊を寄せ付けないことも重要となります。今回は、医療機関にあまり期待ができないところに行くことから万全を期し、フマキラーの強力なピレスロイド系殺虫剤の携帯機を4機、両手両足につけ、歩く殺虫剤散布員のような感じで行くことにしました。ちなみに、ピレスロイドは昆虫に対しては強力な毒性を持ちますが、哺乳類には安全とは言われています。ただし、化学物質過敏症の原因くらいにはなるであろうことは容易に想像はできますので、出歩く時だけスイッチを入れるようにしようとは思います。

腕時計のような感じです。

 携帯殺虫剤機を4個も身に着けるのは大げさかと思われるかも知れませんが、アフリカ深部では、蚊やアブのような吸血昆虫により媒介される病気がマラリア以外にもデング熱など数多くあり、虫を寄せ付けないということが予防の第一となりますので、私としては当然の対策だと考えています。また、ウガンダでは今でもコレラ、赤痢などが流行しており、一部地域ではエボラ出血熱まで発生しています。さらに、外に干した洗濯物にハエが卵を産み付け、それが孵化して人間の身体に寄生するハエウジ症、砂をサンダルで歩いていると、足爪に砂ダニが卵を産み付け寄生されるなど、寄生虫症だけでも例を挙げれば幾らでもあるという感じです。なめたら終わりという感じです。アフリカ深部では、近代の探検時代に恐れられたツエツエ蠅による眠り病が有名ですが、それは数多くある恐ろしい病気の一つに過ぎないという感覚です。
 今回はたまたま製薬業が国家の主要産業でもあるインドに先に滞在するので、インドの病院や薬局でワクチン接種をし、予防薬を入手することも考えたのですが、時間の制約や薬種の制約があることから今回は見送りました。が、薬局でどんな薬が売られているのかは確認しておくつもりです。多分、劇的に安いのだと思います。
 上記以外に、知り合いの方に勧められた狂犬病の予防接種を受けておこうと思ったのですが、それなりの免疫がつくまでに三回の接種が必要なことから今回は諦めました。狂犬病は発症後の死亡率100%ということ、また、発生していない地域の方が世界では少数派であることなどから、時間があるのであれば是非接種しておきたいものです。ただし、有効期間が3年から5年程度で、接種料も一回18000円程度と高額であることで、通常は噛まれたら病院へ、という形にならざるを得ないのだと思います。しかし、東南アジアやインドなど、良く出かける旅行先で、犬や猿に噛まれることの恐怖の多くを減じられるというメリットは大きいので、次は検討したいと思っています。
 他に医師に勧められたものとして、A型肝炎の予防接種があります。これをしておくと、屋台飯でもより大胆に色々なものが食べられることになるので魅力的なのですが、これも複数回接種が必要だったため今回は諦めました。
 
 
 
 

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