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野生動物の危険回避能力


CAMERA:NikonFM10  FILM:KENTMERE PAN400

ウチにはネズミが居る。いや、住んでいる。

今の家に引っ越してきて1ヶ月くらい後に気付いた…
「ベッドの頭側、壁の中に何かがいる!」
と。
夜にベッドに横になっていると壁の中からカサカサと何かが移動する音が毎晩聞こえてた。

そのカサカサ音は登山中の避難小屋で聞いたことのある音だったことから、ネズミだと判別した。

当然、そんな邪魔なネズミ、駆除してやろうと考え、超音波や忌避剤を使用して数回実行したけどなかなか出ていかない。
ついには人間の方が折れてしまった感じだ。

大災害の前にはネズミとか大移動を開始するって言うじゃん?
そう言うのを事前に教えてくれるかもしれないし、もしかしたら小判とか持ってきてくれるかも…と。

それからと言うもの、壁の向こう側のネズミ宅では毎晩お出かけする音が聞こえるようになった。そして、あまりにうるさかった場合のみ壁の隙間から忌避剤をスプレーすることとした。


2023年12月31日の夜、紅白を聴いて、日付が変わったあたりで就寝したけど、その日は何故かネズミたちは静かだった。

きっとネズミ宅も正月なんだろう…と気にも留めずに1月1日の朝9時まで爆睡!
良い眠りだったし、正月気分で夕方まで寛いでいたら、能登半島で巨大地震発生!

僕とネズミが住んでいる地域も震度4だった。

その時、気づいたよ。
昨日、ネズミたちが静かだったのはこの地震か?って。

この地域は震度4の発生でも珍しい地域、きっとネズミたちも何かを感じて避難したんじゃないかって思った。

僕はせっかくの野生動物たちが発するメッセージを人間が作った「正月」という文化で蔑ろにしてしまった。

共生という道を選択したのだから、もう少し野生が発するメッセージを敏感に受信しなければ!って思った地震発生後の夕方であった。

あと、緊急地震速報が鳴った時点で石油ストーブを消さなかったのは痛恨のミスだった!

野生からのメッセージも大事だが、石油ストーブの消化の方がもっと大事だなと思ったこの夕方だった。

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