セラミドには相棒が必要⁉知ってますか?セラミドのあれこれ
こんにちは。スキンケアは心の潤い。DSRのたかおかです。
セラミドがスキンケアにとても大切です。
でもただセラミドが入った化粧品を使えば良いか?というとそうではありません。
セラミドには相棒が必要⁉
セラミドには「コレステロール」「脂肪酸」という相棒が必要です。
セラミドは相棒なしに化粧品に配合されても、あまり力を発揮できません。
相棒と一緒に配合されることで、ラメラ構造を形成して
バリア機能を補修する働きを発揮してくれるのです。
セラミドとその相棒たちは、化粧品の全成分表示でどのように表示されているか、というと
ヒト型セラミドは、「セラミドEOP(またはセラミド1)」、「セラミドNG(またはセラミド2)」、「セラミドNP(またはセラミド3)」、「セラミドAP(またはセラミド6Ⅱ)」といった名称(「セラミド+アルファベット」あるいは「セラミド+数字」で記載されています。
コレステロールは、主に「コレステロール」「フィトステロールズ(またはダイズステロールズ)」などと記載されています。
また脂肪酸は「ステアリン酸」と記載されているものが良いと思います。
他にも脂肪酸はたくさんあるのですが、化粧品でバリア機能を構成する脂肪酸としては、ステアリン酸がもっともポピュラーだと思います。
化粧品に入っているセラミドがラメラ構造を形成しているかどうかを判断するのは難しいですが、下記の成分の組み合わせが全成分の中にみられるようであれば、ラメラ構造のセラミドである可能性が高いです。
ヒト型セラミドは合成由来だけではない!?
ヒト型セラミドは「合成セラミド」と呼ばれることもあって、
主には植物由来原料などから化学合成されて作られます。
セラミドEOPやセラミドNP、セラミドAPは、主に酵母のつくったフィトスフィンゴシンというスフィンゴイド塩基と植物由来の脂肪酸(主にステアリン酸)を化学的に結合させて作ります。
一般的な醸造に使われるような酵母は、セラミドを作ることができず(セラミドをつくる遺伝子がない)、フィトスフィンゴシンまでしか作れないので、そういう方法がとられるようです。
またセラミドNGやセラミドAGは、植物由来の原料を出発点として化学合成されるようです。
しかし、今では化粧品に使われるヒト型セラミドには、合成由来ばかりではなく、天然由来のヒト型セラミドも次々市販されるようになってきました。
ヒトから抽出して取られるわけではなく、
例えば、ある特殊な種類の酵母や麹、キノコなどが由来です。
天然由来のヒト型セラミドの場合は、構成されている脂肪酸の炭素数が合成のものよりも長いものが含まれているものもあり、より高いバリア機能を発揮することが確認されています。
セラミドが失われるのを防ごう!
化粧品でセラミドを補うことはとても有効なのですが
その一方で、お肌からセラミドが失われるのをできるだけ防ぐことも大切です。
例えば、セラミドは洗顔によって失われます。
ダブル洗顔(メイク落としと洗顔を行う)は、2回も洗うという行為を行い、
セラミドを失う機会が増えてしまいます。
できるだけダブル洗顔を行わないことがお勧めです。
そのためには洗顔で落とせるミネラルメイクを使用することや
洗顔とクレンジングがひとつになった(メイク落としと洗顔が同時にできる)洗顔料を使用するのがお勧めです。
また摩擦もセラミドを失う原因となります。
顔をこすったり、ひっかいたりというのはできるだけ避けましょう。
顔をさわる癖のある人は要注意です。
また化粧水などのスキンケアを行うときやメイクするときも
できるだけこすらないように注意しましょう。
肌の内部でセラミド合成を高めるには?
年齢とともに肌のセラミド合成は衰え、セラミド含量は減少していきます。
10代に比べると50代、60代では半分近く減っていることも。
化粧品で補うだけではく、できるだけ肌内部でのセラミド合成を高めていく必要があります。
そんなお肌の内部でセラミドの合成を高めることが確かめられている化粧品原料がありますので、いくつかご紹介しましょう。
ホスホリルオリゴ糖Ca
3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸
パイナップルセラミド(パイナップル果実エキス)
グルコシルセラミド
これらの詳しいことは、また改めてご紹介したいと思います!