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英語力ゼロのアラフォーが海外事業の担当になるまで

どうもTakaです。

40歳になってから本気で英語の勉強に取り組んで、海外事業の担当になった話。

まだまだ、自分の英語力に満足しているわけではないが、挑戦して良かったと今でも思っている。

いつか英語を話せるようになりたいな

もし、こんな事を思っている人がいたら、自分がどうやって英語と向き合ってきたか、少しでも参考になってくれたらと思い、noteにした。


キッカケ

キッカケは、異動。エンジニアだった私が、全く畑違いな商品企画部門に自ら異動したこと。この異動をキッカケに、何か仕事とは別のスキルを身につけたいと思い、長年苦労していた英語に挑戦することにした。

自分のキャリアに行き止まりを感じていて、何か変えたいと思っていた時期である。経営コンサルタントとして有名な大前研一さんにこんな名言がある。

人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。

異動により住む場所が変わり、仕事で接する人たちが変わった。日々の時間に英語を取り入れることで時間配分が変わった。自分の人生を変えようと。

これまで過去2回、英会話学校に通ったりして勉強していた時期があるが、挫折して途中で止めた経験がある。今回が3度目の正直。

もし、また挫折したら、金輪際英語は勉強しない、そう誓った2019年3月だった。

まずはTOEIC

安直な考えだけど、まずはTOEIC L&R。ずっとサボっていた英語学習。と言うより、勉強自体していなかったから、何から手をつけたら良いのか、ちんぷんかんぷん。

今は、Youtubeもnoteも英語にまつわるコンテンツも多く、効率的な学習方法はすぐに見つけられるが、2019年はそこまでコンテンツは無かった。

そこで最初に始めたのは、スタディサプリだった。

テキストより断然動画派だった私は、スタディサプリに辿り着いた。また、関先生も好きだったので丁度良かった。

いつでもどこでもネットとスマホがあれば学習出来るので、毎日続けることが出来た。

当時の平日スケジュール
7:30-8:30 会社近くのカフェで勉強
8:45-17:45 仕事
18:00-21:00 定時後カフェで勉強

ずっとスタディサプリで勉強していた。怠け癖を強制的に直すために、家ではなく外で勉強した。そして半年後に受けた8年振りのTOEICは、770点だった。

2019年9月29日受験

スピードはやっ!単語むずっ!

久しぶりの受験の第一印象はこんなんだった。8年振りのTOEICに衝撃を受けて、受験終わりに昼からヤケ酒を飲んだのを今でも覚えている。

徹底した基礎力向上

目標をTOEIC900点突破に設定して、自分の足りない点を分析してみた。TOEIC900点を突破する人の傾向は、リスニングが470点で、リーディングが430点と言われている。

当時のギャップを分析
リスニング:420点→470点
リーディング:350点→430点

この差を埋める戦略は徹底した基礎力にあると考えた。つまり、単語力、文法、読解力。まだ770点レベルの当時は、単語の意味が瞬時に出てこなかったり、文法も曖昧だったり、長文も2回3回と読んでいた。当然、Part7は20問以上も塗り絵だった。

TOEICの勉強というより、高校の基礎からやり直そうと決断した。(結果、この決断がとても良かった)

英単語

選んだのは鉄緑会の東大英単語熟語鉄壁だ。まさか、40歳の自分が高校生が買うような参考書を手にするとは思ってもいなかった。ちょうど、10年ぶりに改訂版が出るというのを知って、調べてみると、単語を挿絵でイメージ化して覚えやすくする。無機質な英単語に面白味のある挿絵が楽しくて、購入したのを覚えている。

100周以上はしたと思う。とにかく意識したのは、全ての単語を見た瞬間に意味がイメージできること。それを意識して何度も繰り返した。

ボロボロになるまで使い倒した

また、音声も付いているため、音声も何度も聞くことでリスニング力向上にも繋がった。意外に見落とされがちだけど、音声学習はめちゃくちゃ効果的だった。

結局リスニングの問題は、
・知らない単語
・英語特有の発音(リンキングなど)
・英文法
なので、リスニングを向上させるためにも音で聞いて意味が分かるようにならないといけない。

英文法

英文法の勉強は問題集に走りがちだが、ちゃんとした英文法の参考書に手をつけた。選んだのは大西先生の1億人の英文法とハートで感じる英文法。

ネイティブが考えている英文法のイメージが書かれていて、目から鱗の連続で、英文法を「そうやってイメージしているんだ」、だから話すときにこの英文法を使うんだねと、まさに「話すための英文法」。

英文法は忘れやすいけど、イメージ化したことで定着して忘れにくい形にしてくれた。

そして、2020年4月からYoutubeでただよびがスタート。森田鉄也先生による英文法の授業がスタート。基礎から難関大向けのものを取り扱ってくれて、適度に壁を与えてくれて、やりがいがあった。これも何度も視聴して、テキストと動画を行ったり来たりしながらガッチリ英文法を定着させた。

今の学生は本当に羨ましい。こんなコンテンツがただで見れるんだからね。

ただ、どうしても問題を解いたりしないと定着しているかどうかが分からないので、関先生のポラリスシリーズにも手をつけて、確認作業を適宜していった。

問題を解くのが好きだったので、気分転換にたくさん参考書を買った。たくさん問題を解くと、「あー、このパターンね」っていうのがすぐに分かってきて問題を解くスピードも向上していったかなぁ。

読解力

私は長文読解がとても苦手だった。この原因は、流しでサラッと読む傾向にあるから。スピード重視でサラッと読むから、結局中身が入って来ない。聞かれた設問にも回答が出来ずに、何度も読むことになる。

徹底した精読と文構造の把握。これに注力するための参考書を探して、英文解釈の基礎を身につけた。

どこからどこまでがS(主語)で、文型は何で、どこがO(目的語)なのか、C(補語)なのか、長文を見た瞬間に文構造が把握できるように練習をした。

最初は、参考書をプリントアウトして、紙にペンでS,V,O,Cを引くようにして練習をした。森鉄先生の手元を参考。

https://www.youtube.com/watch?v=24ASKOxpylE

社会人になってから英語を勉強した人は、英文解釈の勉強は見落とされがちだと思う。ただ、TOEICのリーディングセクションで高得点を取るためには、英文解釈は避けては通れない。英文解釈をしたおかげで、適当に読むから正しく読むに変わったと思っている。

リスニング

英単語のセクションで書いたように英単語を聞いてすぐに意味が理解できるようにするとともに、英語特有のリンキングやリダクションも勉強した。

これは、スタディサプリにもプログラムが組み込まれていたので、最初のTOEICが終了した後も、スタディサプリは継続してサブスクしていた。

ただ、TOEIC専用ではなく、TOEIC専用はプラグラムを全部解いてしまったので、ビジネス英語に切り替えた。

今もあるかは分からないが、レベル別で難易度が分けられており、最終的にはレベル7まで到達していた。

これに加えて、ビジネス英語もやってみた。

ストーリーが面白く、新規事業の立ち上げや事業のグローバル展開など自分の仕事に似ているところが多くて、毎日飽きずに進めることが出来た。

とにかく耳を常に英語に触れることを意識して、毎日英語を聞かない日は無いようにしていった。

英会話Camblyに入会

英単語、英文法、英文解釈、リスニングと英語の基礎力をやっていくと同時期にスピーキング力も伸ばしたいと思っていたため、英会話にも入会した。

結局、最終的なゴールはしゃべれること。英会話は避けては通れない。しかしながら、基礎力が無い状態で英会話を始めない方が良い。

理由は、リスニング力が不足していると先生の言っていることが分からないために会話にならない。嫌気がさしてすぐに辞めることになるだろう。ただ一定レベルの基礎力があり、先生が言っていることが分かれば、まぁ文法や発音が間違っていても、何とか先生が拾ってくれて会話になる。

24時間いつでもどこでもネイティブの講師と話せることが売り文句のCamblyに入会した。安さを選ぶとフィリピン講師になってしまうが、ネイティブにこだわりたかった。将来的には英語を母国語にしている人たちとビジネスをすることが目標だったので、ネイティブで高地トレーニングがしたかったからだ。

2019年11月30日に7日間30分コースで契約をしたのだが、実は今でも続いている。何と855時間以上も費やした。これには自分でもびっくりしており、良くここまで続けることが出来たと自分で自分を褒めたいと思っている。

Camblyの修了証

意識したのは、発音。こんなに伝わらないものかと。ネイティブの先生からしょっちゅう発音の悪さを指摘された。

この時期に徹底的に発音の基礎を勉強した。使ったテキストは、英語の発音が正しくなる本。これで舌と口の動きの基礎、IPAの記号について学んだ。

それから、ELSAアプリを使って、何度も繰り返して練習をして、まだまだ改善の余地はあるけど、いわゆる日本人的な発音は脱出できたんじゃないかと思う。

再チャレンジのTOEIC

バランス良く基礎力を身に付けたところで、もう一度TOEICにチャレンジすることに決めた。自分がどの位置にいるのかを確認するのと同時に、目標の900点を突破するために。

この期間は徹底的にTOEICにフォーカスした学習。

英単語

鉄壁で基礎単語力はついたが、TOEIC向けの単語の穴を埋めるために2冊使った。ベタだけど出る単特急の金のセンテンス

それから、金のセンテンスでは足りないのを黒フレという新しく出た難易度の高い単語帳で補った。

リスニングパート

リスニングパートは、900点突破に向けた極めろシリーズ。

ひたすら聞きまくって、シャードーウィングをして細かいミスを分析した。この参考書は、上級者向けなので、レベルは高い。ただし、そこでやりがちなミスするポイントを押さえていているため、参考になった。

Part5/6向け学習

Part7の塗り絵が20問くらいある原因は、Part5/6にあった。単純に解くのが遅い。いつも悩んで時間のロスをしていた。そこで、YoutuberのAtsueigoさんがTOEICのPart5を解いているところの動画を出していて、衝撃を受けたのを覚えている。

もう動画が残っていなかったのだが、似た動画が参考になれば。とにかく早かった。そして早く解くコツとポイントがあるので、そのコツを参考にして、たくさん問題集を解いた。

ここでも英文解釈が役に立った。英文を瞬時に見て、SVOCの文構造が分かるので、問題を解く際の時間短縮に繋がった。

これは全部解いた。そして5周は最低でもやったかなぁ。こういった参考書に出てくる分からない英単語も自分の単語帳を作って、覚えていった。

自作の英単語帳

Part7向けの学習

Part7も問題を解きまくった。使ったのは極めろシリーズ。

毎日何ページと決めて、膨大にある長文を解きまくった。ここの意識は、精読。これまで学習してきた総まとめ。単語、文法、英文解釈で1度読みで意味を把握し、瞬時に設問に答える。

2〜3度読んでしまう苦手な文章に出会った場合は、そこを英単語帳と同じように付箋を貼って繰り返し確認して、瞬時に意味が理解できるようにした。

蛍光ペンも大活躍

模試と追い込み

当然だが、公式問題集とか模擬試験用のテキストも使った。

最低3回は解くと決めて、逆算して2ヶ月くらい前から土日や祝日・年休は全て模試に費やした。TOEICの模試って、解いて復習すると土日はほぼ潰れる。

ラスト1週間は、平日でも出社前に模試を1つ解いて出社していた。朝の5:30から7:30に模試を解く、30分で軽いチェック、そして出社という鬼の追い込みをかけていった。

再チャレンジの結果

結果は残念ながら、900点を突破出来ずに、870点で終わってしまった。目標まであと30点。悔しかった。

リスニングは、420点から445点。リーディングは350点から425点。リーディングは塗り絵をしないところまで成長した点は良かったが、リスニングに関しては、まだまだ改善しないといけない点が多かった。「あれ、速い、聞こえない」って思った箇所がたくさんあったから。

ただ、追い詰めて勉強していたこともあって、燃え尽きてしまいTOEICはしばらくお休みと決めた。

4技能をバランス良く勉強

TOEICは一旦お休みしたが、英語学習に終わりはない。このあたりからは、NHKのビジネス英語とNHKの現代英語、ライティングスキルを身につけるために、英文ビジネスeメールの教科書を使った学習を始めた。

ラジオビジネス英語は、ストーリーが面白いのと、やはり実践で使われる表現や単語。加えて、毎週金曜日は各界の著名な外国人とのインタビューがあり、教養を身につけるにも役立った。

現代英語は、実際の英語ニュースを題材にしてリスニング、英文解釈、聞き取れるための発音のコツなどを解説してくれて、レベルは非常に高いがまさにビジネスの現場で使われる英語を体験できる。

TOEICで培った基礎学力から、ビジネスの現場で使える実践力へとシフトしていった。ビジネスにリンクする教材を使うと、自分が仕事をしている時のイメージをしやすいため飽きずに続けることが出来た点も良かった。

ライティングのトレーニングを一切してこなかったので、新鮮であるが基礎を徹底的に身につけた。NHKのラジオビジネス英語の講師の柴田真一先生が書いた本で、ラジオビジネス英語と同様にロジカルでわかりやすい解説。

回りくどくなりがちな日本人の英文メールを簡潔・シンプルさを心がけてくれる、そんな1冊だった。

ライティングの技術も色々身につけたところで、英検準1級にチャレンジして見事に合格。

努力で掴んだ海外事業担当

そんな矢先に、上司から「海外事業を担当してくれないか?」。もともと、海外事業を担当したいとアピールしていたこともあって、チャンス到来。

担当してから1年が経過したが、最初は緊張もあったが、今では、海外の支社や他社の外国人とのメール、Teamsのミーティング、全体会議のファシリテーション、海外出張、プレゼン、夕食会などをこなせている。

サウジアラビアの街並み

そこからまた自分の英語力の足りない点が浮き彫りになってきた。英語学習に終わりは無い。挑戦すればするほど出てくる課題が浮き彫りになり、またそれにどう対処しようか?それの繰り返しで、もう6年が経過した。

次の目標は、駐在員になること。英語を話せるなら、国はどこでも良い。担当している事業を力強く推進し、現地で必要とされる人間にならないといけない。英語の勉強を毎日しつつ、仕事で結果を残したい。

伝えたいこと

あの時、英語の勉強を挑戦してみて、そして毎日継続して良かったと心の底から思っている。もちろん順風満帆な英語学習だったわけではない。モチベーションが上がらない時もあった。特に社会人は、会社で嫌なことがあったりすると、それが日々の学習に影響を与える。

でも、なりたい自分を強くイメージして信念を持てば、そんな外部からの影響も跳ね返すことができると思う。

いつか英語を話せるようになりたいな

もし、これを頭の中で思っている人がいたら、その悩みは死ぬまで続くと思う。40歳だとして、人生100年時代なら、60年間も悩むことになる。

英語は数年間頑張れば誰でも必ずしゃべれると断言する。なぜなら自分が出来たのだから。

でも、英語に挑戦してよかった本当の意味は、新しい目標が作れたこと。海外で駐在員になる目標が作れたこと。これは英語を話せるようになったから生まれた目標。

歳を重ねていくと目標を持たなくなり、やる気が失せていく傾向がある。それを英語が打破してくれた。今は新たな目標を持ち、日々やる気に満ち溢れている。

さぁ、今日も英語の勉強をしよう。ここまでの長文を読んでいただき、どうもありがとうございました。

#挑戦してよかった

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