見出し画像

社労士試験 私の勉強法

 独学で合格した私の経験を基に最も効果的であった学習法を記事にします。あくまでも個人的意見です。皆さんにあった学習法がベストです。
学習法の参考としてください。

 社会保険労務士試験は法律の勉強です。法律を学習するうえでは、「木を見て森を見ず」ではなく全体を通してみることが重要になります。法律の全体条文のなかで、今どこを学習しているのか?を意識してください。今、学習している条文の解釈がわからなくても全体を通して意味が分かってくることもあります。あせらずに進めていきましょう。

 教材のテキストは、大手資格校の市販テキストが良いと思いますが、講座のテキストのみの販売はしていないと思います。
なかなか理解できない項目、例えば年金の『内払いと充当の違いがどうも理解できない』といった場合、書店で資格校の本を比較してみて、その『内払いと充当』の項目が、自分にとって一番理解できるテキストを探すのも手です。

私の場合は、科目ごとに

 ①テキストを一読
 ②過去問を解く
 ③理解できないところはテキストで確認、似たような箇所は比較整理する
 ④過去問を数回繰り返す

次の科目に移り、①~④を繰り返す。
全科目終了した時点で、科目共通項目の横断学習。これで理解が深まります

①過去問を解く


 択一式の問題では、「正しいものはどれか」「誤っているものはどれか」という問題がほとんどです。つまり正誤判断をさせる問題です。そこで過去問を解く中で、正誤判断をさせる箇所を見極めることが必要です。「どこを聞いているのか?」「何を聞いているのか?」などを早く探り当てる訓練をしましょう。

あいまいな問題演習を繰り返していても、合格には近づけません!

 私は、とにかく問題演習を繰り返しました。すると大抵同じような問題で間違います。弱みを克服するための気付きとなります。

②比較整理をする(比較表で覚える)

 同じ法律内での共通項目を、比較することです。
労働基準法を例にとると、頻出問題で「労働条件の明示事項」と「就業規則の絶対的必要記載事項」があります。この2つは、比較整理することで理解が深まります。労働時間に関する事項や賃金に関する事項等は共に記載は必要ですが、労働契約の期間に関する事項は、「労働条件の明示事項」には記載は必要ですが、「就業規則の絶対的必要記載事項」には必要ありません。
ただ単に暗記するのではなく、なぜだろうと疑問に思うことです。「労働条件の明示」は採用時、「就業規則」は働くことになった後の共通のルールだからですね。下表をご覧ください。絶対的明示事項で、「労働条件の明示」のみの項目が、①~③、④の所定労働時間を超える労働の有無となります。比較整理するとわかりやすいですね。

比較整理

③横断整理する

 社労士試験では、労災保険、雇用保険、厚生年金保険、国民年金保険等、保険に関する法律が一定割合を占めます。
保険の法律は、似たような制度になっているため、学習していると頭のなかが混乱してきます。同じような項目を横断的に比較整理することで対処できます。同じような項目には、適用事業・任意適用事業、保険者・強制被保険者、任意加入被保険者、時効制度等あります。多くの法律に共通している項目や似たような制度が、複数の法律にある場合は横断学習が有効的です。

【書類の保存(例)】

横断整理

上表を見るとすっきりしますね!
《上表でわかること》
・書類の保存は、雇用保険、社会保険以外は基本3年。
・雇用保険、社会保険は基本2年。
・例外の4年と5年を覚える。⇒被保険者に関する書類。

これで、書類の保存期間については覚えることができましたね。

資格に役立つ暗記法

私の実体験です。
覚えたい項目、例えば条文などを自分でICレコーダーに録音し、聞くことです。そして何度も同じものを聞くことです。通勤時間を利用して聞いていました。
 また、聞く速度を上げて聴いてください。単純に時間も短縮になりますし、短いスパンで繰り返すことで、より記憶への定着度が高くなります。スマホでも可能ですが、ICレコーダーの方がそれに特化しているため操作性に適しています。

声に出して読むことも有意義です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?