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「プレゼントの中身は・・!」の災難。

都内の地下の地下にある怪しいお店で会社の忘年会があった。

店員は奇抜な髪色の若者が大半、そして出される料理は不可思議なモノばかりだった。
上司はグラスの中に虫の幼虫が入っている不思議なお酒を飲んでいたり、海外のモンスターが吐き出しようなよくわからない緑色のグチャグチャしたものをみんなで「うまいうまい」と食べて盛り上がっていた。
きっと異世界の居酒屋に迷い込んでしまったのだろう、と思った。

そんな中、会社の女性たち数名が「今年もお世話になりましたあ、これは私達からですう」と何やら袋に入ったものを男達にプレゼントを渡しだした。

「どうぞ」「どうぞ」と次々と渡されていくプレゼント。
そうこうしていると、「はい、廻るさんにはこれね」と私にもなにか袋に入ったものをプレゼントされた。

裏で女性陣が「この人にはこれね」「あの人にこれね」とやっていたので、どうやら渡す人によって中身が違うようだ。

「私の袋の中には何が入っているんだろう」

袋の上から触った感じでは何やら箱のようなものが入っているのはわかったが、触っただけではその箱が何かまではわからなかった。

しかし、このサイズ感、硬さ、重量・・・女性陣は私が「ゲーム好き」ということを知っているはずなので中身がゲームである可能性が高いだろう。

「この間、発売されたドラクエモンスターズ3かな」
「いやいや、マリオの新作ゲームのほうかな?」
「・・・え、もしや新作ゲーム詰め合わせとか!?」
「なんか逆に悪いなあ~ふふふ」


などとわくわくしながら家に帰りさっそく袋を開封すると

そこにはなんと”男のみだしなみセット”と書かれた箱が入っているではないか。

この時点で恐ろしくガッカリしたのだが、一応箱を開けると中には「洗顔フォーム」「鼻毛抜き」「髭剃り」「香水」が入っていた。


はて、これはどういう意図で私に渡したのだろう?

考えるに

お前はまず、洗顔フォームを使って汚ねぇドブ面を洗い流して、次に髭剃りを使って、まるでうんこにゴマをまいたような髭面を剃れよ。
ついでに鼻毛抜きで、その屋久島の大自然のように自由に育ちきった鼻毛を一本残らず綺麗抜いて、最後に香水を使い、てめぇのそのくさやに豚のフンを混ぜて、一週間発酵させたような体臭をどうにかしろよデブ死ねや、きもちわりぃ。


ということに違いない、と自分の中で結論を導き出した。

これは「お前は見苦しいから2024年は身を清めてから出直せ」という
女性陣からの遠まわしのメッセージだ・・・。


つらい・・・。

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