「2024年の逆襲は”スライム”と共に・・・」の災難。
つい数日前に大晦日だったような気がするのだが、時の流れは早いもので、5月に突入したようである。
このままダラダラと過ごしていては、今年もすぐに1年が終わってしまいかねない。
「このままではいけない!」
5月ということもあり、気持ちを新たに何か新しいことに挑戦するにはいい時期かもしれない。
私ももう若くはない。
そうだ、何か大人っぽいことをしよう。
そう思い立って、ナノブロックシリーズの「スライム」を組み立てることにした。
何を隠そう私は、”右手にナノブロックを握り締めて生まれてきた”と言われるほどのナノブロックの申し子であり、同シリーズの数々の動物たちを始め、東京駅から東京タワー、そしてピラミッドに至るまで数多くの建物までも作り上げたほどのナノブロラー(ナノブロックのプロのこと)なのだ。
しかし、そんなナノブロラーの私でも、今回スライムはおろかモンスターを作るのは初めての経験であった。
しかも相手はドラクエの魔物ということもあって細心の注意が必要だ。
下手をしたら大怪我をして入院もありうるだろう。
私は覚悟を決め、箱の中身を空けると、スライムだけあって9割方が青色のブロックであった。
130ピースのうち110ピースが青といっても過言ではないだろう。
素人は一見、同色だと簡単だと思いがちであるが、実際に作ってみると
どこの部分を作っていたのか途中でわからなくなりやすく、3度ほど分解してイチからやり直すほどの難易度であった。
説明書をみながら私の頭は何度混乱していたことか。
どうやらこのスライムは”メダパニ”を使えるようだ。
説明書の情報では作成難易度がレベル1ということだったので、最初は「15分あれば作れる」と思っていたが、完成まで45分もの時間がかかってしまった。
ナノブロラーの私が45分もかかるのだから、一般人が作ろうものならば数年はかかるだろう。
これから作るつもりの人は是非とも覚悟をしてもらいたい。
こうして苦労の末、完成したスライムは値段の割りには若干小さすぎるような気がしないでもないが、非常に可愛らしく気に入っている。
ブロックでできあがった姿は、当時のファミコンのドット絵のスライムのようで懐かしさすら感じる出来栄えだ。
こうして無事に作り上げることに成功した私はこのスライムを大切に右手に握りしめるとこう叫んだ。
「俺の2024年は明日から始まるぜ!」と。
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