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介護タクシーとの連携について


先日連携している介護タクシーから、案件依頼がありましたので、そこまでの経緯を書いていきたいと思います。

行っていたことは以下になります。

①介護タクシーに同乗して、必要時介助の手伝いをした
②ケアマネやMSWへの営業の際に仲介で入ってもらった
③自分はフリーであること、依頼があれば可能な限り受注できることを介護タクシー代表や関係者に猛アピールした

①について
これを行った理由は、介護タクシー業務を理解すること、実際に何を、どの様に連携するかを知る為になります。
実際に同乗してみて、明らかに1人では難しい状況も数多くありました。例えば、エレベーターがない集合団地で、車椅子が使えない状況、利用者は歩行不可の場合、布担架もしくは昇降機を使用することになります。昇降機は同乗するまで知らなかったのですが、昇降機を使用することで、直線の階段であれば1人でも利用者を下に降ろすことが出来ます。ただし、螺旋階段や雨の日といった難しい条件の場合は、2人で作業した方が効率的かつ安全であることが分かりました。こうした時にヘルパー役として入ることで、安全に利用者を搬送することが出来ると思いました。
基本は介護タクシーのドライバーが1人で全ての作業を行います。その場合、看護師でなくヘルパーとして入ることで、対応可能です。看護師だから看護師しかしてはいけない訳ではないので、その辺りは柔軟に対応したいと感じました。
どうしても看護師が同乗=医療依存度が高い人が対象、料金が高くなるというイメージを関係者に持たれがちですが、この辺りも案件に応じて条件を調整していくことで対応可能になります。こうした柔軟な対応が出来ることをアピールすることや関係者に認知してもらう為の広報活動、依頼が入り易くする体制作りも大事だと思いました。

②について
これは完全に自分の認知を広げるための施策になります。医療福祉業界は保守的で、新しい物に対して警戒心が強い方が多いです。認知されていない状態で、関係者に営業をかけたとしても軽くあしらわれる可能性大でした。そう感じた出来事がありましたので、以下に実際にあった事例を記載します。

パターン1
介護タクシーのドライバーの身内がケアマネで、その事を依頼側の責任者に伝えたところ、「そうだったんですか!。知っている方が近くにいて、看護師さんを紹介してくれるなら、こちらとしても依頼し易いです。是非活用させて頂きます!。」と言われました。

パターン2
とある病院のMSWと介護タクシーの責任者のやりとりがあり、MSWから「御社は民間救急とかやってるんですか?。」と聞かれてました。その際に民間救急を行っている旨と私を紹介して頂き、常に看護師と連携をとっていることを伝えたところ、「それは物凄く助かります。医療依存度が高い人の搬送は、色々な介護タクシーの会社に訪ねてますが、看護師の確保が難しいからと断られるケースが多くて困ってました。今の話を聞いて安心しました。これからドンドン依頼をかけていきますね。」と言われました。

既に認知されている介護タクシーに仲介として入って、紹介してもらうことで、自分を認知してもらうだけでなく、同時にサービスを提供することで、関係者にアピールすることもできます。それが相乗効果を生むのではないかという狙いでした。上記で紹介した通り、宣伝効果は抜群で、これは1人で挨拶周りに行っていたとしても何も起きていなかっただろうなと容易に想像できました。

③について
実は介護タクシーとの連携で1番の壁がここになります。
看護師は基本何処かに所属していて、シフトで勤怠管理しています。でも看護師同乗の依頼は突然来ます。その際に看護師の確保が出来ずに案件が流れてしまうことが殆どという現状でした。勿論あらかじめ看護師が所属しているケースもありますが、私のターゲットにしている商圏では皆無でしたので、フリーで活動していることは絶好のアピールポイントになったのではないかと思いました。

介護タクシーの責任者からは何度も、看護師の確保の難しさが、このモデルの難易度の高さにつながっていると言われました。本当に依頼したら受けて貰えるのか?、今までの看護師は受けると言っていても、色々な理由を付けて、結局受けてもらえず依頼を断るケースばかりだったとのことでした。

そもそもフリーで看護師をしている人材が全国探しても殆どいないことや、自分はWebの仕事をメインに行っている為、時間や作業場所の確保は他の仕事よりも柔軟に対応できることを何度も説明しました。

その上で、実際に同乗し活動を共にすることで責任者やスタッフとの距離を縮め、自分の事業のビジョンや提案、改善案を積極的に出すことで、自分の本気度や実際に活動出来る信憑性の証明になったのではないかと考察しました。

その結果、自分の本気度が責任者に伝わり、積極的に認知活動に協力して頂けることになりました。

以上の①〜③を徹底的に行い、初案件の依頼に繋がったと考えました。
上記を行った結果自分には以下のメリットがありましたので記載します。

・営業活動費を大幅に削除しつつ、関係者と繋がることが出来た

これ以上のメリットはないと思います。ただし当然のことながら、自分のことばかりアピールしても誰からも相手にされない可能性が極めて高いです。自分の中での営業の極意として、以下のことが挙げられます。

・自分と連携することで得られるベネフィットを示す
・自分のアピールも大事だが、関係者と距離を縮めることを優先する
・関係者から頂いた意見に対して感謝の気持ちを持つ
・キーとなる人物を見極め、誰と繋がることで、自分にメリットがあるか考察する

以上になります。訪問看護や介護の場合、既に確立されているモデルでもあるので、事業所に飛び込みで営業しても、丁寧に対応してくれるケースが多いです。しかし一般企業で同じことをしてしまうと、常識のない人間=会社と認識され即ブラックリスト行きとなってしまう可能性があります。勿論業界によって違うと思いますが、基本はしっかりアポを取ってから訪問する様にしてます。

フリーの看護師というジャンルは世間的にも全く認知されてませんので、悪い印象を持たれたら即退場となるリスクがあります。この業界で悪い噂が出てくると一瞬で地域全域に広まってしまいます。そのリスクを考えると安易な行動や発言は極力控える様注意してきました。そのスタンスが消極的だとか、情熱がないとか、そんな人間に興味はないと言われたとしても、そういう発言をする関係者と繋がらなければ良いだけですので、共感して貰える関係者と積極的に繋がる様にしました。これもフリーの特権です。裁量権は飽くまで自分にありますので、誰と仕事をするか、誰を切るかは全て自分で選択する様にしてます。

訪問系のサービスは余程のことがない限り、極端に他社と差別化することが難しいモデルです。ではどこで差別化するのでしょうか?。それは誰と一緒に仕事がしたいかということになります。業界モデルから想像して、恐らく以下の様な人と仕事をしたいのではと考えました。

①レスポンスが早い
②報連相が丁寧
③価値観が合う(仕事でもプライベートでも)
④距離が近い(昔からの知り合い、身内の知り合いetc...)

①と②は今直ぐ実行できますが、③と④に関しては実際に関わってみないと分かりません。自分は今回④を最大限に重視して行動してみました。まだ途中経過にはなりますが、今のところ最大限の効果が出ていると思われますので、自分の仮説と検証は成功だと言えます。

このサイクルを今後も繰り返し行い、認知を広げ、事業を軌道に載せていきたいです。
今回は以上になります。投稿したいネタが出てきたら、不定期ですが投稿していきます。

記事を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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