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古人からの伝承されし「あの逸物」なり

神様に願いを託す「おお神様、私にあの逸物をお授け下さい」というネタ。
下ネタの中で伝家の宝刀的に市民権を得て来た感がある、あのネタだ。
初めて観た時は、会場スタッフもTVの画面の中で舌を巻いたものだった。
執拗に迫りゆく願い人は、世間一般男子の願望を背負うものに違いない。


さて、その願望と云うのは今に始まった事ではなさそうで、ここ肥後の国の阿蘇へ向かう熊本市の郊外の一角、田圃の中に現れし鬱蒼とした木立に囲まれて建つ鳥居前に車を停める。

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鳥居をくぐり鬱蒼と茂る参道を歩くと何やら木漏れ日の中に見えてくる。

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えっ?ナニ?あれは?うそ!
不思議なもので、もう頬が弛んで微笑んでしまっているのだ。
な、なんということでしょう!こんなに立派な逸物が公然と陽の光を浴びて存在している日本の一角が存るとは。
なんとか陳列罪に値しないのか?逮捕されないのか?ヤバくないのか?
大丈夫なのだろうね。神仏への奉納品なのだから。
実は、この神社にはとてもヤバいようでステキなラブロマン物語が伝えられているのだ。

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あ~、これは神社の由来でありますね。ふつうに読んで下さい。
ふつうに読みにくくもあるかもしれません。インスパイアを受けないとも言えないし、インスパイアされて更なる物語が現れてきそうです。

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そう云えば、ハワイへ旅した折、モロカイ島の山中で出くわした逸物が有りましたっけ。その造形は日本的では無くどこか西洋的な荒々しい印象だったなあ。(西洋人の逸物を見たことはないのですが…)

ここ法皇社には、もっと多くの逸物が奉納されており山のように在った。と記録されていますが、白川の水害によって多くは流されたそうです。残念!

さて、この神社に伝わる物語りによると白川の川向こうに美しき女神が居られそうで、川中の飛び石を跳んで毎夜お楽しみに通ったと。記されています。神話化されし物語は美しく成るものでございます。

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備え付けの階段を上がりまして、案内書に促されて奉納品に跨った処です。なんとも見慣れない絵で落ち着かないですね。こうすれば、この逸物が我が身に宿るとなれば、それは嬉しくもやるせない様な、このパワーに翻弄されはしないかと…戸惑いなんかも浮上して来ましてね。もうすっかりその気になっておると苦笑。

貴殿も熊本をお訪ねの際には、温泉と馬刺しに焼酎を頂いてクダを巻くだけに終わらず、叶うやもしれぬ、一時の逸物信仰に触れてみられては如何でしょうか。

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