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PMP®新試験 当日驚いた"形式"変更と独学学習教材

1. はじめに - 執筆理由と概要

私は2022年8月にオンライン受験でPMP®を取得しました。

2021年1月にPMP®認定試験の内容だけでなく"形式"が大きく変更され、出題数と試験時間、回答方式に大きな変更が生じていました。
しかし、自分は独学で進めていたこともあり、内容の変更は抑えていたものの、"形式"の変更は想定外で、試験の最中に「聞いていた話と違う!なんじゃこりゃ!」となった点がいくつかあったので、これから受験される方向けに自分の経験を共有したいと思います。
ちなみに、3章目でお伝えする自分が使った参考書類は、"新試験対応"と書いてあっても、ここに書く"形式"の変更に関する記載はなかったです。。

自分自身、先人の情報共有に助けられてきたため、これから受験される方の助けになれば幸いです。

2. 当日びっくりした内容

  1. 休憩時間→ 試験自体が3部制となり、休憩は間に10分×2回取得可能 休憩前の問題には戻れない

  2. 試験時間→ 10分短縮され、トータル230分 休憩時間は休憩終了後、画面上に表示された残り時間から削られる

  3. 出題内容→ Agile関連の出題が70%超えている体感 得点源と言われていた計算問題の出題は0

  4. 回答形式→ 複数選択や複数空欄穴埋めなど、消去法が使えない形式が追加

  5. メモ用紙→ 紙とペンはNGで、画面上で電子メモが使える

  6. 受験環境→ 席の後ろから携帯などで自分を撮影し続けるセットの準備が必要で、機器の充電と設置場所に要注意

なお、この記事を書くにあたり調べてみたところ、形式変更に関する情報が日本語で出ているサイトもありました。広告や細かすぎる情報が混ざっていますが、実体験と乖離がないサイトのリンクを貼っておくので、「ほんまかいな?」「分かりづらい!」という方は、こちらも併せて確認ください。

3.自分が行った学習教材とおすすめ

以下の流れで共有します。
3-1. 使用した学習教材一覧
3-2. 学習教材に対する評価(主観)
3-3. 学習教材に関する総括

3-1. 使用した学習教材一覧

自分が使用した教材は下記です。

  1. Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 効率的な試験対策のための戦略コース (2021) アジャイル対応

  2. Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 試験攻略のための実践問題演習コース 全100問 (2020)

  3. アジャイル実践ガイド(日本語版)

  4. プチまな 【第6版&新試験対応!!】PMP試験対策・基礎編

  5. プチまな【第6版&新試験対応!!】PMP試験対策・合格編

  6.  PMBOOK *PMI.orgからdownload

  7. PMP®試験合格虎の巻 新試験対応

  8. PMP®試験合格虎の巻 第6版

読んだり聞いてるだけでは覚えられないタイプなので、問題集比率高めです。
Udemyが会社でタダで受けれたり、書籍を知人や先輩に譲っていただけたこともあり、色々と試した形となりました。

3-2.学習教材に対する評価(主観)

次にそれらに対する評価です。評価は主観です。

1.Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 効率的な試験対策のための戦略コース (2021) アジャイル対応
◎網羅的に学習するにはこれが最適。1.5倍速くらいで流して、ダウンロードできる穴埋め資料で知識の定着をはかるのが良さそう。

2.Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 試験攻略のための実践問題演習コース 全100問 (2020)
→○実際の試験で多く出題される"判断を問われる問題"が多く、一度は解いておくと良さそう

3.アジャイル実践ガイド(日本語版)
→○出題の5割を占めるAgileに関する教科書。学習教材が整っていない現状、一通り目を通しておくのが良さそう。ただし、読んだことが直接結果に結びついていたかは不明。

4.プチまな 【第6版&新試験対応!!】PMP試験対策・基礎編
→○基本的な用語の理解の確認に良い。解説も充実している。

5.プチまな【第6版&新試験対応!!】PMP試験対策・合格編
→◎Agile含めた実践的な問題が多く、実際のPMPで出題された"判断を問われる問題"に近かった印象

6.PMBOK *PMI.orgから無料download
→△試験対策、という観点では非効率。網羅的に学習する上で読み物としては面白い。

7.PMP®試験合格虎の巻 新試験対応
→△旧式の分野別問題集。問題演習の数を足したい場合や書籍で勉強したい方向け。自分はプチまなの方が解説の網羅性と学習進捗管理ができる観点で良いと感じた。

8.PMP®試験合格虎の巻 第6版
→×Agile以外の部分は使えるが、あえて使う必要はない。中古で買うくらいならプチまなにお金を回したほうが良いと考える。

3-3. 学習教材に関する総括

最後に総括です。自分にウォーターフォール型、Agile型、両方のプロジェクトマネジメント経験があったことが前提とはなりますが、
1.Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 効率的な試験対策のための戦略コース (2021) アジャイル対応で知識の定着を図り、
3.アジャイル実践ガイド(日本語版)に目を通して、Agileに関して網羅的に確認し、
4.プチまな 【第6版&新試験対応!!】PMP試験対策・基礎編で、基礎知識の定着と理解度確認、
5.プチまな【第6版&新試験対応!!】PMP試験対策・合格編で、実践を積み、
2.Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 試験攻略のための実践問題演習コース 全100問 (2020)も、プチまなと異なる切り口で問題が出題されているので、対応する
という形が最も効率の良い独学での勉強法と思います。
自分はプチまなとUdemyの問題演習を繰り返し、8割くらい解ける状態で受けて合格しました。

また、コストを抑えるという観点だと、以下がポイントと思います。
・Udemyは会社の補助がないかや割引キャンペーンがないか確認
・プチまなは月始まり月締めの月額なので、やると決めたら月初から使い始める(自分は月末最終日の深夜から始めてチーン、となりました)

5. その他-PMP総括

PMPの試験自体ですが、本当に疲れました。その分、終わって結果が出た時の達成感は饒舌し難いです。
長時間頭をフルで使って疲れるので、休憩時間中の軽食も用意しておくと良いです。
単純な知識を問う問題ではなく、実際の現場であれば"つい上司に判断を仰ぎたくなるような判断を求められる問題"が永遠に繰り返される感覚でした。
その点、知識だけでなくPM力が試されている気がして、有意義な資格だと感じました。

この文書が少しでもみなさんのためになれば幸いです。

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