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アニメ撮影の楽しい、面白いところ!


はじめに

アニメの撮影という職業は、最近では知名度が上がってきましたが、まだまだマイナーな職業です。

今回は、アニメ撮影の楽しいところ、面白いところについて紹介します!


アニメ撮影の楽しい、面白いところ5選!

1.作業したものがそのまま流れる

アニメーション制作の工程上、撮影の後には編集しかありません。
場合によっては編集上で追加処理を加えることもありますが、大部分は撮影で作業したものがそのまま放送、配信、劇場で流れます。
責任重大な仕事ですが、その分やりがいも大きく、とても楽しいです。

◯『AURA BATTLER DUNBINE SIDE L』でも撮影したものがそのまま配信されています。

2.作品の雰囲気を作れる

撮影一つで作品の雰囲気がガラリと変わります。例えば、繊細で丁寧な雰囲気の作品、ダイナミックで派手な作品、最新技術を駆使した映像など、撮影によって雰囲気作りができます。
最終的な決定権は監督やプロデューサーにありますが、撮影の役割が作品の雰囲気づくりに大きく貢献していることに違いはないです。

◯個人的に渾身の出来だった『BASTARD!!』のグレーディング

3.新しい技術や処理の開発、研究が出来る

アニメの撮影やVFXでは、常に新しい技術や処理の開発が進んでいます。
未知のプラグインを試したり、まだ誰も使っていない手法を取り入れたり、3DCGを使ってリアルな質感を表現したりと、クリエイティブな実験や挑戦が出来ます。

4.作業の幅が広い

雰囲気の話と重複しますが、一作品内だけでも美しいシーンから派手なエフェクトカットまで幅広く作業が出来ます。新しい技術の開発やスクリプトの作成など、多岐にわたる作業をこなすことが求められます。

◯昼間の明るいシーンから過去京都の重厚なシーンまで『るろうに剣心』でも作業の幅は広いです。

2024年10月から第二期「京都動乱」よろしくお願いします!

5. 足し算だけじゃない、引き算の奥深さ

撮影作業は「足し算」、つまり処理を盛れば盛るほど良くなることが多いですが、元の絵や色を活かす「引き算」の撮影もあります。
引き算の撮影は、センスが問われることが多く難しいですが、その分上手くできたときの達成感も大きいです。
注意して欲しいのは手を抜くことが引き算と言うわけではありません。
作品の内容をしっかり把握して適切な処理設計をするのが大切です。


最後に

アニメ撮影の仕事は、絵を描く仕事ではありませんが、作画さん、背景さん、色彩さんなどの努力の上に成り立つ重要な役職です。ここまでの努力を生かすも駄目にするのも撮影次第です。

アニメの撮影とは?」でも書いた通り昨今撮影に対する比重が上がってきていて、その分大変でもありますが、作品の雰囲気を左右する重要な役割を担い、新しい技術の開発に携わる楽しさなど、多くの魅力があります。

この記事を読んで撮影って面白そうだなって思った人は撮影に応募してみたり学校で勉強をしてみて下さい。
一般視聴者の方も撮影で色々なことをやってるんだなと思って見てもらえると嬉しいです!


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