春/カネコアヤノ

どこからともなく集まった
わたしの生活の一部
もうすぐ冬は終わるんだ
カーテン越しの光

近所の子どものこえに
この分厚いセーターは似合わないな
汗臭く泥臭く
いつでも今でもなれたら

ノートの端っこ破っては
捨てたり無いことにしたり
見られて死ぬことなんかない
それより外に出よう

近所の子どもの声に
この分厚いセーターは似合わないな
私はそれでいい
恋して愛をしてしまった
汗臭く泥臭く
いつでも今でもなれたら

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