見出し画像

期待するのはもうやめよう。

栃木SCの試合を昨日初めて見にいくこととなった。
試合は、残念だが負けとなってしまった。

試合終了後、選手の近くにいくことができた。
その中で、目についた、いや、、耳についたのは、
サポーターから選手へのお叱りの言葉たちだった。
叱るということは、サポーターから選手への期待の表れだ。

その気持ちめっちゃわかる。

だからこそなのか、「期待」をしてはいけないのだな、とも思った。

サポーターとサッカーの選手の関係は、そのままビジネスに例えると
社長と従業員の関係に当てはめられる。

社長は、従業員に給料という賃金を払っている。
従業員たちは、アポイントを取って商談に臨むも、契約に至らず。
しかも5回も契約を失敗している。

そんなときやっぱり従業員を怒ってしまうのではないか?

僕は、そうだった。
自分がデザイン事務所をやっていた時、調子の良くない相方に
「これ直した方が相方のためになる!」そう思って厳しい言葉を使っていた。
結局それは、ただ相方にストレスをあたえ、軋轢を生むのみとなった。

同じく、僕は会社員経験もある。
上司に、成果が良くないときは、
その怒りにただビビる。萎縮する思うように行動できなくなる、視野が狭くなる、小心者のダメ社員だった。

最後まで、会社で上司に(期待を込めて)怒られてた時に、
自分らしい本来の成果を残すこともできたことはなかった。
ただミスをしないように生きるだけ。
でも、それは本来の自分の力を発揮するのとは違うのだ。

また違う会社にいた時は、反対に上司は僕が今日できたことを褒めてくれたのだ。
それがモチベーションとなり、次のお客さんにはこうして見たら喜んでくれるのではないかと考え提案すると、良い成果に繋がりそれをまた褒めてくれてと、良い流れを感じることができた。
ついには、全社で売上げで1番になる経験もさせてもらった。

つまり、期待ではなく「信じてもらえること」が何よりも力になるのだということを身を持って良くも悪くも両方経験してきた。

話は変わるのだけれど、優秀な警察犬の育て方をご存知ですか?
仕事を通じて犬のトレーナーさんにお話を聞く機会があったのだけれど、
犬が訓練で様々な覚えるためには、叱ったり(時にはそれ以上)するのかと聞いたら全く反対の言葉が返ってきてびっくりした。
【褒めまくるのだと。】
例えば、犯人の腕に噛み付く訓練の際には、
まず相手に関心を持ったら褒める、追いかけたら餌をやって褒める、
腕に噛み付いたら、もっともっと褒める。
叱るなど、ほぼない。徹底的にお前はできると信じて言ってあげるのだそう。
そうやって、数多の優秀な警察犬が排出されていくのだと知った。

人間も「できる!」と誰かに信じてもらうだけで、力を発揮できる。
本来の良さを発揮できる。
信じてもらってきた人は強い。

期待しないこと。それは難しい。
わかってる。。与える以上は、相手に求めてしまいがちなのだから。
でも、心の葛藤の中で期待よりも「ただ信じること」を勝たせてあげてほしい。

「今回はしょうがないね!でも、あなたはできるから!
できないところは、僕がフォローするから!それで、最終的にはあなたはできるようになるし、あなたはその資質を持っているよ!」
そう言い続けられる大人になろう。

そんな気づきのある一日となった。

サポートいただけた費用は全て、デザイナー・アーティストと企業のマッチングサイト、AnD Orderの制作費に投資いたします。