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機嫌のいい上司

逆に怖い。いつもは不機嫌な上司がこの日は怖くなるぐらい優しかった。

相変わらず話も長いし、自慢話も多かったが終始ニコニコしていて、説教されることもなく1日が終わった。

私にとっては違和感でしかない。

「騙されるな」
「気を抜くとすぐにやられるぞ」

過去の経験からか、体が優しさを素直に受け入れないようになっている。

私は単純な性格。どれだけ嫌いな人でも少し優しくされたり、受け入れてもらえると、嫌いな感情が一気に薄れてしまう。

「あの人のこと、誤解してたのかな」と。

でも、大抵その感情は数日後には崩れさる。

人の人格はそんなに簡単には変わらないのだ。

これまでの経験でもそう。
自分にとって嫌な人間はどこまでいっても嫌なまま。相対時してそう感じた直感は正しいことが多い。

でも、少しでも優しくされてしまうと、すぐその時の感情に流されがちなのが、私の悪いところ。

今回もきっとそうだろう。
機嫌が良いのは長くは続かない。

そう思って接していた方がずっと楽だ。

とはいえ、こっちが元気に前向きに明るく接していれば、上司のパワハラの圧も弱まってくることが最近分かってきた。

どんだけ説教されたって、圧力を掛けられたとしても、決して後ろを向いてはいけない。

そんな時はその場の感情に支配されずに、冷静になって、自分を励ますのだ。

そうやって、何度もマインドセットすることで、パワハラ上司に対抗できることに気付いてきた。

これは自分にとって大きな発見だ。

少しでもふてくされたような、後ろ向きな姿勢をみせてはダメ。ネガティブな姿勢はパワハラを加速させてしまう材料なのだ。

今日もそんな上司と終日行動を共にする。

機嫌が良かったらいいなぁ。

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