神々のあそぶ庭
北海道で最も高いところにある温泉と聞き、
北海道のど真んなか、富良野から足をのばした。
そこは、十勝岳温泉・凌雲閣。
標高1280m、活火山・十勝岳の8合目にある。
馬鹿と煙は高いところに登りたがる、とはいうが、すばらしい。
露天風呂に体をしずめると眼前に大パノラマが展開している。
晩秋、わずかに冠雪の十勝岳連峰。
ここは、別世界。
アイヌ語で、
カムイミンタラと呼ぶー神々のあそぶ庭。
源泉かけ流しの茶色の濁り湯。
鉄分が含まれているのだろう。
長風呂にはころあいの湯温だ。
神々もここで湯に浸かったのか。
大自然のなかの幸せ。
湯けむりのなかシャッターを切った。
いい気分のそのままの「雲を凌ぐ宿」凌雲閣。
山奥の高いところで熱い湯をみつけて、
道なき道を人力と馬でひらき、開湯60年。
今は三代目青野範子さんが湯を守る。
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