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函館朝市

第二次大戦が終わり食糧難のころ、
近郊の農家のひとが函館駅前、青函連絡船桟橋のそばで、
野菜を立売りして始まった朝市。

はじめはヤミ市。
魚屋、さらに青森から連絡船でかよう米のかつぎやも現われ
市民の台所となり、やがてメロン、カニも商って観光客が加わった。

連絡船を下船するかつぎや   1954           金丸大作「函館物語」より

朝早く収穫した新鮮な野菜を地べたで売る風情は、朝市そのもの。
男爵いもを茹でるたびに、
白い手ぬぐいで頬かぶりしたお爺ちゃんが売ってくれた、
美味かったじゃがいもを思い出す。

じゃがいも売り             1995


 
今、朝市には、250軒ほどのお店が軒をつらねる。
どんぶり横丁では、イクラ、カニ、エビ、ホタテなどの新鮮なネタをのせた海鮮丼が人気だ。

十字屋珈琲店    英国からの親子連れ           2018

また、英国留学帰りの異色の店主がコーヒーをいれる
「十字屋珈琲店」には国内外からの客がつどう。

カウンターだけのCaféだが、三日連続でかよった英国からの親子連れも。
英語が通じ味もよく、店主は一日、英語だけの日もあるとか。

 


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