よさこい:人生の半分を費やす価値のある趣味⑧ ~迷走~
2012年のどまつり、豊橋まつりの結果はもちろん悔しかったです。
そうなると2013年も頑張らなきゃという思いでスタートしなければなりませんでした。
新たな試み
この年、その前までの3年間でのシリーズ作品を終えて、新たな方向の作品を作る必要がありました。
空~Qou~の楽曲は、オリジナルを作り始めたころから、新城の作曲家の方にお願いしています。
毎年、無茶な注文にもかかわらず、良い曲を作ってくださいます。
時には、せっかく作っていただいたものを、やり直していただくこともありました。
でも、そういったことができる関係だからこそ、過去の受賞歴が生まれました。
もちろん、今でも曲を書いてもらっています。
2013年は「ええじゃないか!~revival~」というタイトルで、前作までの平成によみがえったというテーマではなく、慶応3年に起きた「ええじゃないか!」を現代風に再現するというテーマでした。
毎年「ええじゃないか!」をテーマに、作品を作るのですが、これが非常に難しいのです
なんせ、世間的にもいまいち知られていない。
具体的によくわからない。
テーマにするには弱いんですよね。
「農産物」とか「観光地」とか「歴史上の人物」とか、もっとわかりやすいテーマがあればよいのですが、なかなか…。
とはいえ、そんなことも言ってられないので、少しでも伝わればと思い、演舞を考えます。
この年、空~Qou~は新たな挑戦をしました。
それは
『演舞中での三・三・七拍子』
『全員が傘!』
これは、観客を巻き込みたいという思いもあっての三三七拍子、誰にでもわかってもらえて、一緒に盛り上がってもらえるという思いで、演舞に入れました。
それと演舞の後半、踊り子全員が傘を持って登場し、演舞をするというもので、当時はどのチームもやっていなかったように思います。
(やっていたらすみません)
この二つの要素を取り入れた演舞でした。
2013年演舞動画
https://www.youtube.com/watch?v=rOC1HvHcGi4
どまつりのレベルアップ!
この年、強く感じたのは、どまつりに参加するチームのレベルがどんどん高くなっていることです。
2010年に参加したときに比べ、衣装のデザイン性や、演出のこだわり、道具の使い方など、わずか数年で変わりました。
現在のどまつりも、どんどん進化していて、衣装替えや、大道具といったものも増え、まるで4分のショーを見ている気持ちになります。
そんな中、ファミリーチームの空~Qou~は、お金をそこまでかけることもできず、可能な限り精一杯やろうと努力しました。
それが、もう一つの特徴的演出である
メンバー全員の顔写真を、大きな幕にして演舞の最後にあげる
というものでした。
でも、それは、いまいちだったみたいです。
確かに今見るとちょっと不気味だったかもしれません(笑)
そんなこんなで、この年のどまつりの結果は、敢闘賞という結果でした。
それでも、賞がもらえたことに喜びはありました。
ただ、だんだんと下降していく結果に、やりきれない気持ちもありました。
実はあんまり覚えていない…
空~Qou~は2014年も、曲や衣装を変えずに活動することを決めました。
なぜ、そういう選択をしたのか?
どういう思いがあったのか?
2013年の作品は、今見るとすごく楽しいし、斬新だし、もしかしたら、令和の時代に踊っても楽しんでもらえる。
7年たった今だからそう思えるのですが、当時はそういう思いがあったかどうかは、よくわかりません。
正直言うと2013年の終わりから、2014年の一年間、あまり記憶がありません。
どまつりにも、2013年と同じ曲、同じ衣装、同じ演出で参加しました。
一応、審査も受けました。
この年は、なんの賞ももらえませんでした。
そうなると、普通は落ち込んだり、悔しがったりするのですが、僕は結果を聞いたとき
「やっと肩の荷が下りた…」
こう思ったのです。
2010年のどまつり参加から、ファイナルにも出させてもらって、もちろん嬉しかったし、楽しかったのですが、2013年ごろからは楽しさも消え、2014年は、どまつりに出るという選択も、正直悩んでいたんです。
前年、賞をいただくと、前夜祭のステージで踊ることができます。
それもあって、2014年も参加しました。
でも、賞が取れなかったとき、来年は前夜祭ないんだと、ほっとしたんです。
もちろん嫌々出てたわけではないですよ!楽しいし!!
ただ、ずっと頑張ってくれていた大人たちも、2014年は結構やめちゃったり、体力的にもきつくなってきたりという状況もありました。
そんなこんなで、2014年のどまつりは、あまり覚えてないんです…。
でも、この年、空~Qou~にとって、最大のイベントがありました。
ありがたいことに、10周年を迎えたのです。
そして、僕が以前からやりたかった10周年イベントを開催することができました。
この思い出は、しっかりと覚えています!
空~Qou~の過去曲をすべて披露し、交流のあるチームさんや高校の吹奏楽部、地元のパフォーマーたちとともに、ステージを作りました。
最高の思い出になりました。
それもこれも、長く続けてくれたメンバーたちに支えられて、実現しました。
心から感謝しています。
10周年記念イベントが大成功で幕を閉じ、僕は何とも言えない達成感を味わっていました。
そして、ここ数年ぼんやりと感じていたこと。
自分のよさこいを迷わせていたこと。
この答えを出す時だと思ったのです。
実は、10年間ともに空~Qou~を作ってきた副代表が、辞めることになりました。それは非常に残念なことでしたが、本人が決めた道と思い、納得しました。
そのことも、一つのきっかけになったと思っています。
そして、僕は決断しました。
『2015年、空~Qou~は本場高知よさこいに参加する』
今回はここまで。
いよいよ空~Qou~の「高知への道編」が次回から始まります。
お楽しみに!!
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