たったの2つ意識するだけで、シナリオが面白くなる!
よくシナリオや戯曲が面白くなるかならないかは、セリフの面白さによって決まると言われています。
実際にTVドラマのプロデューサーは「シナリオが面白いのはセリフだよ」と何人も仰っているんです。逆に、なぜ、面白くないシナリオが面白くならないのか。セリフがつまらないからです。
でも、どこをどうすれば面白くなるのか、それが分からなければ意味がないわけです。
今回は、シナリオを面白くするために、セリフの改善点を2つ解説していきたいと思います。
自己紹介します。ターシー・イシコロと言います。
高校時代は作文が超苦手で偏差値40の男が、「映像ディレクターになって世の中をハッピーにしたい」という夢を起点に、大学で映画制作、シナリオ創作を学び、映像ディレクターとして20年以上、400本以上の映像作品を創ってきました。シナリオもドキュメンタリーの原稿も、テレビ番組の台本も、プレゼンテーション資料など様々なモノを書いてきました。
やはりその根底にあるのは、シナリオです。最初に学んだシナリオライティングで最も重要な要素を今回はお話させていただければと思います。
よろしければ、ツイッターもチェックしてみてください。
改善①セリフで説明してはいけない。
シナリオのセリフは、一般的な日常会話ではありません。
またドラマは、映像で描写し人物と背景で描写されるものなので、セリフの中で説明は、極力少ない方が良いわけです。
面白くないシナリオの特徴として、セリフが全部説明ゼリフになっていることが多々あるのです。
では、どうすればいいのでしょう。
登場人物を向かいあわせない。
シナリオを書き進めるにあたって、まず柱を書いたら、次にト書きで誰と誰が何をしているのかを思い浮かべ、なるべく向かい合わない位置でしゃべらせることで、登場人物は説明しにくくなります。
これだけのシチュエーションで、2人のただならぬ関係が想像できますね。
ここから説明ゼリフで2人の関係を種明かしをしてしまうとつまらないわけです。むしろ言葉は最小限にして、2人の行動を描写をした方が観客には想像が膨らみ面白みが増すわけです。
改善②嘘をつくセリフ
セリフで説明すると言うことは、心の内まで「正直」に説明してしまうわけです。もう、お分かりかと思いますが、なんでもかんでも心の内を正直に吐露をしてドラマが面白くなるはずがありません。
男女の間には、特に恋愛がらみとなると「嘘」を絡めた会話はよくあることです。セリフでもそうです。「セリフは嘘をつく」のです。
彼女の事が好きだからと言って、いきなり「僕は君が好きだよ」と言うのはあまりにも単純すぎます。
借金を申し込みに行くのに、いきなりお金を貸してくださいといいませんよね。
心で思っていることのアベコベをセリフで言った方が面白くなるのです。
例えば、
本当はお父さんの事が大好きなのに「大嫌い!」という16歳の女子高校生。
愛する人を守るために「オレがやった」と嘘をつくオヤジ。
別れる気もないのに、「妻とうまくいっていない」という不倫男。
日常生活では、なかなか嘘はつきにくいけど、セリフではどんどん嘘を付いていきましょう。
まとめ
シナリオをおもしろくするための2つの改善点。
ひとつ目が「セリフで説明してはいけない」
セリフが説明ゼリフになっているとどうしてもつまらなくなってしまいます。そこで、登場人物を向かい合わせしないことがポイントです。
ふたつ目に、セリフで嘘をつかせる。
心の内のことをすべて正直にいうということ自体が説明ゼリフにもなってしまっています。ストーリーを展開させるためにも、セリフで嘘をつかせて、シナリオをどんどん面白くしていきましょう。
最後に、私も、映像ディレクターとしてシナリオやドキュメンタリーの台本など多くの原稿を書いてきました。実は、学生の頃は作文がとても苦手で、国語はいつも5段階評価で2、偏差値は40くらいしか取れない文字通り劣等生でした。しかし映画好きで、「ディレクターになって世の中をハッピーにしたい」一心でシナリオを学んで、いまこうして皆さんにも文章を通じてシナリオライティングのすばらしさをお伝えできるようになっているのだと思います。文字表現で人にメッセージを伝えることができるのは、ビジネスでも映画のようなアートでも大きな武器となります。
是非、この機会にシナリオライティングを学んで頂き人生を生きていく上での武器を手にしていただければと思います。
またツイッターでこの記事を広めて頂いたりすると私は泣いて喜びます。
是非、いいねや拡散の程も、よろしくお願い申し上げます!
また、シナリオライティングでも映像制作、動画編集に関してでも、質問や分からないことがあれば、なんなりとお気軽にお声かけください。皆さんがハッピーになるのであれば、できるだけご協力致します。
それでは、次回お会いしましょう!
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