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【SF・ベイエリアの日常】デザインの仕事が楽しくできる場所!② (SF編)

以前紹介した自宅周辺のカフェ特集には多くの反応があり、創造性を刺激するようなクリエイティブな場所に関する情報には多くのニーズがあるように感じましたので、今日はサンフランシスコ周辺で私が仕事によく利用する場所をご紹介します。今回は繁華街のMission周辺から緑豊かなGolden Gate Park、そして海岸の眺望が美しいFort Mason周辺でご紹介していきます。

空間がイマジネーションを膨らませる Sightglass Coffee @ 7th Street

何と言ってもサンフランシスコで一番好きなカフェがココ。よく行くSFのカフェの中で最も仕事が捗るカフェの一つ。私にとって空間には仕事をEncourageする重要な要素があります。五感に入ってくる情報の質と量、そして自分を取り巻く物理空間の3次元的な拡がり。少なくとも毎日同じ空間に居るとイマジネーションは拡がり難い。場所を変えればマインドは容易に変えられる。都会で浮かぶアイデアと浜辺で浮かぶアイデアは自ずと異なってくる。それくらい場所は想像力に影響すると思います。

Sightglass Coffee はその名の通り前面がガラス張りの建物に1階と2階を打ち抜いた広い吹き抜け空間とバリエーション豊富な座席が特徴。仕事の性質に応じて、頭上に空間が欲しい時は1階席、高みから見下ろす視界が欲しければ2階席、ガラスの窓際なら行き交う人々の人間観察にも事欠かない。仕事に応じて欲しい視野や空間次第で陣取る場所を変えれば、自在にイマジネーションが膨らみます。やや酸味の効いたコーヒーはSFならでは。夏はCold Brewが最高です!

発想をブーストするパワートースト  The Mill @ Divisadero St

Third Wave Coffeeの一角、Four Barrel Coffeeが経営するベーカリーカフェ。サンフランシスコはトーストの美味しいカフェがたくさんありますが、ココのBreadも尋常で無い美味しさ。シンプルなアボカドトーストからボリュームたっぷりのベジタリアンサンドウィッチまでメニューも多種多様。クロワッサンなども生地に厚みがあり満足度高い。

店内も明るくインテリアも知的で落ち着きます。コーヒー、ブレッド共に程よく酸味が効いた、密度の濃い(Substantial)味わいで、自ずと発想がブーストされる。人通りの多いAramo Squareの近くでお洒落な若年層のお客さんが多く、ファッションを見てるだけでも楽しめます。

色と手触りが五感を研ぎ澄ます Heath Ceramic Factory @ Mission

サンフランシスコ発祥の陶器ブランド「Heath Ceramic」の工場兼店舗。ヒースセラミックはその独特のカラーとテクスチャーのコンビネーションにいつも魅了されます。 一つ一つの質感の高さが見事に均質に保たれたまま量産されている。工場で品質管理用に使われるカラーパレットや、ザラザラした素焼きの肌と緻密に配色された滑らかなGlazingの絶妙なコントラストに触れれば、視覚や触覚を通じて脳が激しく刺激されるのを感じます。

1948年に創業したのはEdith Heathという女性。ツアーをお願いすれば工場も見学できます。カフェやBook Storeも併設されています。カフェも程よい喧騒と活気で拡散系の知的作業に向いた空間。カフェの一角に陣取って時折、店内を巡っては陶器を手に取ったり雑誌を捲ったりで、自ずと創造性のシナジーが生まれます。

アートとサイエンスの刺激 De Young Cafe @ Golden Gate Park

ゴールデンゲートパークには美術館のDe Young Museumと自然史博物館のCalifornia Academy of Scienceが向かい合って建っています。アートとサイエンスの対峙。どちらもクリエイティブな刺激を得るには最高の場所です。California Academy of Scienceは建築家レンゾ・ピアノの設計。ベイエリア周辺の植物で植生されたルーフに2つのドームが突き抜けた不思議な外観の建物。左のドームはプラネタリウム、右はアマゾンの熱帯雨林が再現され湿度と熱気に溢れる空間を彩り豊かな蝶々が舞います。

De Young Museumは民芸・工芸から現代アート、デザインまで幅広く楽しめる。建築はヘルツォーク&ド・ムーロンだけあってGeometricで在りながら全体が有機的な流形を構築する独特な建物。広大なホワイエでは毎度スケール感の大きな企画展示が見られる。Museumに併設された全体がサンルームのようなガラス張りのカフェから臨む緑が眩しい。集まるお客さんもアーティストやデザイナーが多く、いつもクリエイティブな活気に満ちています。

海辺で調達する画材やアート FLAX @ Fort Mason

Fort Masonのパーキングに面して佇むのが、私と妻の良く行く画材店FLAX。決して大きなお店ではありませんが、アートやデザインに使うありとあらゆる画材が揃い大変重宝します。店頭で発見できない画材もドレッドヘアの店長さんに聞けば大抵は手に入ります。ちょっとしたポスターなどもセンス良く見ているとどれも欲しくなります。

画材の調達が終わったら、向かいのLandmark Building内にある「Goody Cafe」で一息入れます。ココはPastryがイチイチ美味しい。おススメはVegan PizzaやPanini。知らないと気付かないくらい間口の小さなカフェですがアートイベントが盛ん。いつでも企画の告知がされていて、壁面にはいつも新しいアートの展示が見られます。

遥か水平線を眺めているだけで… Greens Restaurant @ Fort Mason

Fort Masonのハーバーに張り出したドックの倉庫をリノベーションしたヴィーガンレストラン。1979年開業で40年の歴史がある。エントランスをくぐれば店内はただの倉庫な外観からは想像できない別世界!海側は全面が窓。近景のヨットハーバーから遠景の水平線まで望める。女性シェフのAnnie Somervilleの監修による有機野菜だけを使ったヴィーガンメニューはどれも超絶に美味、且つ、独創性に溢れる。

中でもベジタブルカレーはおススメ。38ドルで出来るワインペアリングも。サンセットなら沈む夕日を眺めながら冷えたシャルドネなんか啜っても良いですね。遥か水平線を眺めながら創造性に富んだ料理を頂いているだけで未来志向の空想が否が応でも加速します!是非SFへお越しの際はお試しを~!

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