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監査法人で働いていた頃の自分に伝えたい「7つ」の教訓③~これをしていて良かった

こんにちは、TAKです。

今の僕が「監査法人で働いていた頃の自分に伝えたいこと」を7つの教訓としてお伝えすることを目的とした3回目の記事です。

1回目と2回目の記事は以下となります。

3回目のラストとなる今回は、監査法人で働いてる時に「これをしていて良かった」教訓を3つ、エピソードを交えつつ紹介していきます。

1. これをしていて良かった3つの教訓

前回の記事では、「監査法人で働いている頃にこうしておけば今の自分はもっと幸せだったろうな」といったニュアンスの内容を書かせて頂きましたが、決して悲観的なことばかりではありませんでした。

新人で右も左もわからないながらも「これをしていて良かった」と思えることが3つほどあります。今回はそういった内容をお伝えしていきます。

【これをしていて良かった3つの教訓】
⑤:スピードと積極性を大切にする
⑥:誰に対しても「自分の意見」をしっかり伝える
⑦:専門分野以外に対しても興味を持つ
※ 前回からの続きなので、ナンバーは⑤からスタートしています。

それではまた1つずつ紹介していきます。

2. 教訓その⑤|スピードと積極性を大切にする

これをしていて良かった1つ目の教訓は「スピードと積極性」です。

僕は大学を留年しつつも会計士試験に合格し、新卒枠で監査法人に入りました。一般的には「監査部門」と言われる道を進むのがオーソドックスなのですが、僕の場合は「アドバイザリー部門」というコンサル系の道に進みました。

同じ部署に同期もいないし、経験値も能力も先輩や上司とは当然違う。
周囲の人を盛り上げる超ポジティブ人間でもない(むしろ冷めてる)僕は、自分が生き残るためにどうすればいいか考えました。

そこで考えたのが、新人ならではの「積極性」を活かしつつ、仕事もわからないながらスピード感を持って仕上げようという自分ルールでした。

僕は比較的おとなしいタイプではありますが、性格と姿勢は異なります。

一般論として、性格と仕事に対する姿勢は比例的にとらえられる傾向が強いと思っているので、その逆をすれば良い意味でギャップを与えて、自分のことを覚えてもらえると思ったのです。

どういうことかと言うと、おとなしい性格の人の場合(実際にその人がどうかはわかりませんが)仕事に対する姿勢もおとなしい(=消極的)と思われる傾向が強いということです。

仕事において消極的と思われるのはマイナスでしかないので、僕は新人特権として積極性を大事にすることにしました。加えて、与えられた仕事は(精度が70%くらいでも)期限前にはスピード感をもって仕上げるようにしていました。

こうすることで、先輩や上司からは「たまにミスするけど、期限までにしっかり精度高めて対応してくれる奴」とか「性格はおとなしいけど、意外と仕事には積極的なんだな」と好感を持ってもらえたような気がします。

もちろん、上司の評価を得ることが目的ではありませんが、仕事に対する積極性とスピード感を身につけることは、その後のライフワークでも重宝していると感じています。

間違ってもいいので積極的かつスピーディーにやってみてください。

3. 教訓その⑥|誰に対しても「自分の意見」をしっかり伝える

これをしていて良かった2つ目の教訓は「自分の意見を持つこと」です。

「当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、組織に入ると自分の意見を持っていない人は想像以上に多いです。

「自分の意見はあるけど、組織やチーム内で主張出来ない人が多い」と表現した方が正しいかもしれませんね。

これは日本ならではという感じもありますが、どうしても「調和」「空気」を大切にしてしまいます。新人なら怒られたくないのでなおさらですよね。

でも、僕の場合は「自分の意見」をしっかり持つようにしました。

・ やりたいことはやりたい
・ イヤなことはイヤ(間違っていることは間違っている)

意識したのはこれだけです。
文章だけみると小学生みたいですが、意外と難しいんですよね(笑)

僕の場合、もともと監査法人でやりたい仕事がありました。
それは、中国に進出する日系企業のサポートに関する仕事です。

就職活動の時、そういった仕事が出来ると聞いて入ったのですが、実際にアサイン(配置)された業務は全く別のものでした。

「あ〜これが現実か」と思いつつも、僕は他部署含めて情報収集し、やりたい仕事を見つけた時には(面識ないにもかかわらず)社内メールで担当者にコンタクトを取ったりするくらい、やりたいことはやるようにしていました。

理由はシンプルで、自分に出来ることを増やして自分自身の価値を高めたかったからです。

同じように、自分が本当にイヤだと思うことはガマンせず声を上げていました。象徴的なのが、とあるプロジェクトで受けたパワハラです。

新人なので耐えてしまう人も多いと思いますが、仕事に関する指示や自分に対する態度を見れば、明らかにNGラインかどうかわかるはずです。

組織全体にとっても害悪となりうるものは排除しないと次の犠牲者が出てしまうので、こういったコンプライアンス的にアウトな出来事にあった時は、臆せず意見するようにしてみてください。

上司に相談してもただ「我慢しろ」の一点張りならば、そんな会社は辞めて自分らしく働ける場所を探した方が良いです。いずれ潰れます。

今のご時世、パワハラは極端(?)な例であって欲しいのですが、いずれにしても「自分の意見」を臆せずに主張できるようにしましょう。

4. 教訓その⑦ 専門分野以外に対しても興味を持つ

これをしていて良かった3つ目の教訓は「専門分野以外への興味」です。

前回の記事で「視野が狭くなっていた」と書いたので若干矛盾しているようでもありますが、もともと僕は色々なことに興味を持つ傾向がありました。

僕は監査法人に入ったあと、専門分野である会計の知識を深めつつも、特に興味を持った分野がありました。

それは「IT分野」です。
ITと言うと抽象的過ぎるので、具体的には下記に興味を持ち始めました。
・ Excel業務の効率化
・ VBA(マクロ)を使った業務への活用
・ python

会計士と言いつつも、実際の業務ではかなりの割合でExcelを使った業務が多かった気がします。

面倒なルーティン業務は(正直)嫌いだったので、僕はExcelのスピードアップや生産性アップのためにVBAを勉強し始めたのですが、コードを書いているうちに「コード書くのって楽しいな」といった感覚が芽生えました。

それがキッカケで、今の仕事のベースともなっているpythonを学ぶようにもなったのです。

将来の自分の可能性に繋げるためにも、今の仕事に一生懸命に向き合うようにしてみてください。運的な要素もあるかとは思いますが、自分の興味を広げるキッカケに出会えるかもしれません。

これから働き始める方やすでに働いている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!


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