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青春の影: 一人の同級生への追憶

ここに書かれていることは、ただの昔話だ。誰も得しない昔話。

高校生2年生のときのことだ。ある人が不登校になった。

理由は知らない。心当たりはあるといえばあるが推測でしかない。そして本当の理由などというものはえてして本人にさえわからない。

とにかく、その人は僕らの前からいなくなった。もう10年以上も前のことだ。

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