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閑話三昧 #18 ~アトランティス

アトランティス伝説

ご存じのようにアトランティスは、かつて大西洋上に存在していたとされる大陸である。ギリシャの哲学者プラトンの著作に端を発するが、その後、いろいろな人々によって新説・異説が提唱されてきた。

現代人にも大いに影響があったのは、ジュール・ベルヌの小説「海底2万里」であろう。少年時代には夢中になったものだ。

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もちろん遺跡であるから、人は住んでいないのだが、後世のSF作品には巨大なドームに守られた海中都市としてや、アトランティス人の末裔とされる国家なども登場する。

大陸とまでいかなくても自然災害で消滅した島や群島がアトランティスの候補と考えられたこともある。

海底のようすは?

しかし現代では実際の地球の地形がどうなっているのかを知ることができる。

これを見るかぎり、大西洋には海嶺はありこそすれ、大陸があったという痕跡はない。他の古代大陸も含めて、沈んだ文明はあったにせよ、失われた大陸などなかったのではなかろうか。

ここで気になる記述がある。

新しいところでは、2013年5月6日、ブラジル・リオデジャネイロの南東1500キロメートル沖にある海面下1キロメートルの海底台地調査において陸地でしか形成されない花崗岩が大量に見つかり、「この海底台地はかつて大西洋上に浮かぶ最大幅1000キロメートルの小大陸であったことが判明した」と、日本の海洋研究開発機構とブラジル政府が共同発表した。

ブラジル政府は今回の調査結果について「伝説のアトランティス大陸かもしれない陸地がブラジル沖に存在していた重要な証拠」と強調した。日本とブラジルは、今後さらにこの海底台地を調査するとしていたが、のちにアトランティスとは無関係と判明した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/アトランティス

要するに南アメリカ大陸とアフリカ大陸分裂時の「破片」であり、アトランティス伝説とは地質年代が全く異なる、ということらしい。

が、しかし、かつて高度な科学技術文明がこの地球に存在した、というロマンは空想の中で生き続けてほしい。

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