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➀氷河期時代の紙ヒコーキ
その不可思議な内容が書かれた紙ヒコーキを拾ったのは、新橋から池袋へ向かう山手線の車内でのことだった。
1999年の冬。就職氷河期に就職が決まらず、やっとひっかかった所謂ブラック企業。入社後、初めて迎えたクリスマスイブ。薄給、女は皆無、素人童貞の三拍子。寒気が肌を刺し、ため息をつくと、吐く息が白く夜空に輝いた。
アキラは今日もダルい体を何とか引きずりながら、新橋で電車に乗って偶然空いていた座席目
その不可思議な内容が書かれた紙ヒコーキを拾ったのは、新橋から池袋へ向かう山手線の車内でのことだった。
1999年の冬。就職氷河期に就職が決まらず、やっとひっかかった所謂ブラック企業。入社後、初めて迎えたクリスマスイブ。薄給、女は皆無、素人童貞の三拍子。寒気が肌を刺し、ため息をつくと、吐く息が白く夜空に輝いた。
アキラは今日もダルい体を何とか引きずりながら、新橋で電車に乗って偶然空いていた座席目