たじま

たじま。俳句を作ってます。 結社「炎環」同人、同人誌「豆の木」「オルガン」に参加。 句…

たじま

たじま。俳句を作ってます。 結社「炎環」同人、同人誌「豆の木」「オルガン」に参加。 句集『ただならぬぽ』(2017年刊行) https://t.co/P4OwNOrwg7

最近の記事

思っていたより

「思っていたよりも背が高いね」 などと言うけれど、この「思っていた」は、ほんとに「思っていた」のか? そもそも、「何を」思っていたのか。 たぶん「背が高い」ことに気づいたあとに、 あとづけで「思っていた」んだよね。 「思う」ということは、常に「何か」について思うことなのか。 もしかしたら、そんな「何か」をもたなくても、 ひとは「思う」ことができるのかも知れない。 でも、そういう「思い」に、自分自身では気づけない。 他者に出会う(たとえば「背の高い」誰かなどに)、と

    • 成長しない

      もうずいぶん長く社会人をしてるけど、 仕事で成長したことがない。 そりゃ、仕事にある程度「慣れる」ことはあっても、 それは成長じゃないのよね。 仕事を通して何か得意なことができれば、 いいのだろうけど、そんなこともない。 ま、だから若い人に成長しなくていい、 とは言えないけど、俺みたいなのもいるから。 成長なんかしなくても、誰でもみんな何かしら特別だ。 問題は何があなたを特別にしてるか、だ。それは決して仕事だけじゃないから。 上手くいったことだけじゃないから。 い

      • 階段

        仕事で9階のオフィスと、8階の会議室、11階のフリースペースを行ったり来たり。 移動に時間がかかるので、エレベーターは使わず、 もっぱら階段を使う。 今日は朝から会議が詰まっていたので。 階の移動が激しかった。 忙しくて、痩せる。たぶん。 一日中、会議をやって、足が痛いよ。 歳だね。 夕飯に、キムチチャーハンを食べた。

        • 点滅

          流れていると思うでしょ? 流れてないんだよね。 足したり、引いたり。 積みあがっていくんだね。 電車で隣の席に座った男性が「部下をやる気にさせるための本」を読んでいる。 部下をやる気にさせたいんだろう。 彼はその本に書かれている「メソッド」を、明日、部下に試すのだろうか。 そして部下が「やる気」になったかどうかを、 その小さな目で、ずっと監視するのだろうか。 何かを望むと、その「何か」のための存在になる。 見ている世界は、その「何か」で満ちていき、 その「何か」

          もやもや

          ものごとはなかなか思うとおりには運ばないものだ。 などとしたり顔で述べるのも、なんだか賢しらで嫌ではある。 とはいえ、何かもやもやとしてとらえ切れない何かが、 じわじわと自分を包み込んでいるように感じられる。 もやもやの、じわじわ。 ま、でも、人生なんてこんなものだ、とも思う。 実際のところ、「思うとおりに」と言うほど、思ってなんかいない。 すべては、及び腰なのだ。腑抜けだ。 どうしたって「良い」と感じられるものはある。 「良い」と感じられるものを時間をかけて自分

          からっぽ

          年を取ったせいか、なんとなく自分のなかが「からっぽ」なのだよね。 いや、若いころから「からっぽ」だったのだろう、と思い直したりもするのだけど、とにかく、ふわふわとしている。 本日は日曜日。 雪の予報はハズレて、朝から雨が降り続いている。 はてさて、何をするか、と考えた時に、つまり「からっぽ」なのだ。 そりゃ「やらなければならないこと」は、それなりにある。 でも「やりたいこと」がない。 無気力、とも違う。なんなんだろうね、この「からっぽ」感は。 なーんて言っても、何

          ふるえる小枝

          この週末、関東甲信越は大雪になるかも知れない。 普段は、週末になると車で山梨県の笛吹市にある温泉に行くのだけど、 残念ながらこの週末は、我慢だね。 うちの車はノーマルタイヤだから。 運転中に大雪に巻き込まれたら大変だよ。 ま、基本、うちはだいたいノーマルよ。 ノーマルでいつづけるためには、我慢も必要なのだよね。 午前中から自宅の近辺では小雨が降り始めていて、 庭の雑草やら切り落とした木の枝やらを片付ける。 枯れた庭木の小枝がふるえている。 で、午後になって近所のド

          ふるえる小枝

          あっというまに

          あっというまに2024年になったぞ。 すっかり、怠けていた。 年末に買った家庭用シュレッダーで、 年明け早々、不要な紙をシュレッダーしまくってました。 なんとなく1日10分くらい、何らかの片付けをすることにしたら、 裏庭の枯れた枝や葉が無くなって、すっきりした。 できることは限られているけど、 少し体をうごかして、片付けするのは楽しい。 今年は辰年だそうだ。いつのまに辰まで進んだ? もう若くないのだよ、と思いつつ。 今日はもう1月17日。阪神大震災から29年だそうだ

          あっというまに

          手の届くものほど #リモコン

          リモコンというのは、見れば見るほど変な名前だ。 もとの名前はなんだっけ?リモートコントローラー?日本語だと遠隔操作機器だそうだ。固い。ガチガチな言葉だ。 で、この「遠隔操作機器」が、家にはいくつもある。 いつからこんなにリモコン社会になったのだろう。 テレビの、エアコンの、FireTVの、CDプレイヤーの、部屋の照明の、カラオケボックスの。トイレや浴室の操作パネルなんかも、それの類なんだろう。そういえば、車のドアも、ドアキーのボタンで「遠隔操作」できるようになってる。

          手の届くものほど #リモコン

          趣味が欲しい、ということ #書くこと

          趣味が欲しいと思う。老後に、心おきなく楽しめる趣味が。 ギターが弾けたり、料理ができたりすればいいのだが、ひどく不器用な自分には難しい。 蕎麦打ちにも挑戦したが、打った蕎麦を家族に食べさせたら、「消しゴムを食べているようだ」と言われた。 こんな不器用な自分でも、好きなときに、好きなだけ時間をかけて楽しむことのできる、シンプルな趣味はないだろうか、とずっと考えていた。 で、結局、行きついた結論が、「書くこと」だ。 灯台下暗し、ではある。 頼まれて、少なからず文章を書

          趣味が欲しい、ということ #書くこと