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社労士開業するときの準備(ToDoリスト)

社労士として開業にむけて、やらなければならないことを
今後のToDoリストとして整理していきます。

私の場合は、事務所など不要なものがあるので、少し特殊ですけど
参考にしていただければ!


1.社労士登録

社労士の登録には3つの区分があります。
・開業社会保険労務士(社会保険労務士法人の社員を含む)
・上記以外の社会保険労務士(非開業)
・社会保険労務士法人
私の場合は、開業社会保険労務士ですね。
そうしておかないと自分の名前で業務を受ける事ができないと社労士法で定められているんですよね。

登録の際に必要な書類は次の5つです。
① 社会保険労務士登録申請書
② 社会保険労務士試験合格証書
③ 労働社会保険所法令関係事務従事期間証明書(様式5号)
④ 住民票
⑤ 顔写真
私の場合は、在職中の社労士法人で約3年の事務従事期間があるので問題ありませんが、この期間が2年以上ない場合は、事務指定講習を受ける必要があります。

そして必要な費用ですが、これが高い。。。
でも士業の中では安い方なんですよね。
① 登録免許税     30,000円
② 登録手数料     30,000円
ここまでは全国統一、以下は石川県です。
③ 入会金       70,000円
④ 年会費       84,000円
      合計     214,000円
※私の場合は、金沢支部に所属することになるのですが、支部会費も必要になるようです。これはいくらになるのか。。。情報がありませんでした。


2.開業届・所得税の青色申告承認申請書

個人事業主になるので、税務署への開業届が必要です。
検索をすると必ずfreeeの開業届作成サービスが出てきます。
freeeは以前触った事がありますが、簿記の知識がある人にとっては仕訳が自動で起きてしまう事で、後々の修正が難しくなるので個人的には合わないな〜と感じました。
なのでfreeeを今後使おうと考えている場合は、楽で良いのですが、私は紙申請をしようと考えています。

また、同じく税務署へ届け出る書類があるので、一緒に作成して送ります。

所得税の青色申告承認申請書
これは、貸借対照表・損益計算書を添付し青色申告した場合、最高65万円の控除を受けることができる。
という、節税効果が高いものなので忘れずに
ちなみにこれらは無料で届出ができます。


3.銀行口座

顧客から顧問料や各種報酬を振り込んでもらう口座ですね。
個人口座でも良いように思えますが、お金の管理が難しくなりそうなので家計口座とは分けた方が良いと考えています。

そして名義も個人名だとオフィシャル感がないので、屋号が入った名義
例えば「〇〇社会保険労務士事務所」のような名義ですね。
ただ、法人でない場合、屋号のみの口座は作れないケースが多いので、屋号の後に名前は必要です。

私は楽天経済圏にいるので、楽天銀行にしようかと考えています。

それと今後の事を考えて、考えておかなければならない事が、
顧問料の自動引落です。
毎月一定額の顧問料を毎月振り込みをしてもらう手間とちゃんと振り込まれているかの確認はお互いにストレスになると思います。
なので自動引落の設定ができる銀行(口座)が必要です。
これについては楽天銀行には情報がなかったので要確認です。
出来ない場合は地場の地方銀行やゆうちょ銀行も検討しようと考えています。


4.電子署名

こちらは、労働保険や社会保険の手続きを電子申請で行う際に必要になります。

費用は16,060円で 電子署名の有効期間は5年です。

これは社労士連合会の会報に毎月掲載されているようなので追々準備していきます。


5.名刺

営業に行って、挨拶の際に名刺がないと、まともに取り合ってもらえない可能性があります。
すぐに営業をしない場合でも社労士会が主催する研修などに参加する際に挨拶をする場面があるので早めに作っておいた方が良さそうです。

ただ、私の場合は合同事務所なので、名刺のフォーマットがある可能性があるので、要確認ですね。

自分で準備する場合は、ネットで簡単に名刺を作成できるサービスがいくつもあります。
代表的なのは、
ラクスル や アドプリント でしょうか。
どちらも100枚で500円程度で作成することができてデザインも豊富です。


6.職印

各種届出書類の提出代行を行う際に、電子申請が出来ないものもまだまだあります。
その際には社労士の職印・提出代行印があると良いです。

職印に関しては、個人印でも問題ありませんが、まだまだハンコ文化な士業にとって箔を付ける意味でも作りたいと考えています。

ただ、社労士会の協同組合が提供している職印は2万円近くします。
これはさすがに高すぎるので、楽天で3,000円ほどで作ろうと思っています。

それと併せて提出代行印もあると楽なのですが、これも社労士会の協同組合が提供しているものは6,000円ほどします。
日付が回転式なので楽なのですが、日付くらいは手書きで良いかな〜
と、思える方は、これも楽天で2,000円しないくらい。

そしてそして、社労士方第17条の付記印
これは離職証明書など提出代行する際に必要な印なので用途は限られているので、いらないかもしれません。

あとは顧客に捺印や署名をお願いしたい書類がある際に
付箋に
「⇦にご捺印をお願いします」

「⇦にご署名をお願いします」
このようなゴム印を作っておくと便利です。

まとめて作成すると安くなるケースもあるので、必要そうなものをまとめてお願いしても良いかと思ってます。


7.社労士保険

あまり考えたくない事ですが、社労士業務上で生じた事故により損害賠償請求を受けたときに補償をしてくれる賠償責任保険です。

助成金の失敗などでも補償をしてくれる可能性があります。

費用はかかりますが、失敗は絶対に無い
とは言えないと思うので、特に開業したてのときこそ入っておいた方が良いと思います。

料金は保険金の支払い限度額や職員数によって異なるようですが
ミニマムで 10,560 円/年 です。


8.会計ソフト

個人事業主になるので、今後は確定申告が必要になります。
そして所得税の青色申告承認申請書を提出しているので、しっかりと日々の帳簿を作成しなければなりません。

簿記の知識があればExcelで作ることも可能ですが、本業以外の事に時間と手間を割くことはもったいないです。

私はプライベートではマネーフォワードMEを使っているので、事業においてもマネーフォワードを使っていこうかと考えています。

同じサービスを使う事で家事按分もしやすいかな〜と思ってます。


9.メニュー表・価格表

現職で会話の中では
「良さそうなサービスですね〜興味あります!」
と、言ってもらえても実際に商談に入るとなかなか売れない事があります。

なので新規営業をする際にはメニュー表と価格表を持って行った方が話が早いと思います。

しかも事前に自分の提供したいサービス(メニュー)と価格を決めておかないと営業先で料金などを聞かれた時に説明できないといけないのでまとめておいた方が良いです。


10.LP

自己紹介としてのランディングページがあると良いです。
ホームページを作り込もうとすると場合によってはとんでもなく高くつきます。

知識と技術、センスがあればWordPressで作れなくはないですが、これも時間と手間がかかります。

まずは簡単に自己紹介とサービス内容、強みなどを紹介するランディングページを作ろうと考えています。

ランディングページは
ペライチ というサイトが便利です。
無料で作れるし、テンプレートも準備されています。


11.ブログ・SNS

私は現在36歳です。
私が経営者で労務の困り事がある場合にどうやって、その答えを探すか。
・ググる
・YouTube検索
この2択です。

そして、その人の人となりを知るために
・Twitter
・Facebook
・Instagram
これらのSNSも確認します。

なので、労務相談がよくありそうな内容の
・TikTokで1分以内の解説
・YouTubeで詳しく解説
・ブログ記事で文字情報としても解説
これらは即効性は無いものの、チリツモで信頼貯金が貯まっていくものだと思うのでやっていきたいと思っています。

ブログはWordPressでHPと併せて作ってみようかと思っていましたが、月1,000円程度の費用が発生します。
まずはお金をかけずに始めようと思ったのでnoteで記事を書いています。

最初はアメブロで始めたんですけど、現職で調べごとをする際にアメブロだとページがPOPすぎて周りの目が気になった経験があったので、ビジネスには向いていないかも。
と思ったからです。


12.チラシ

これはメニュー表・価格表と同様ですね。
押したい商品を複数作り、それを話す材料となるチラシは必須だと思います。

メニュー表や価格表はデザイン性よりも一覧性・網羅性があった方が良いと思うのでExcelで作ろうと思いますが、
チラシの作成は Canva がオススメです。
用途に応じたデザインが用意されていて、その多くは無料で使えます。


13.業務委託契約書

顧問契約をする場合や、各種商品の販売は契約です。
口約束でも問題ないとはされていますが、一応法律を取り扱う社会保険労務士なので、しっかりとした印象を与えるためにも契約書は必要です。
・・・口約束は言った言わない問題にも発展し兼ねませんしね・・・


14.請求書・見積書

これは業務委託契約書と同様に軽視されがちですが、お金を頂く以上、必須です。

会計ソフトを利用する際はそれに付随していることも多くあるので、わざわざ作る必要はないかもしれませんが、覚えておきましょう。

私が利用しようとしているマネーフォワードは請求書作成サービスがついています。
見積書の内容がそのまま請求書になり、事前に設定していた項目ごとに仕訳が起こり、銀行口座と連携しておけば、入金管理もできる使い勝手の良いシステムなので、オススメです。


15.PC

社労士業はMicrosoft Officeソフトの利用は必須です。
助成金の申請をする場合は、申請書類をダウンロードする必要がありますが、手書きならPDF、PC作成する場合はExcelもしくはWordです。
そして顧客とのやりとりもExcelやWordでのやりとりになるケースが多いです。

本当は安く抑えるためにもGoogleスプレッドシートなどを使いたいのですが、なかなか難しそうです。

さらに言うと私はAppleユーザーなのでMacを使いたいのですが、ビジネス利用する場合、Windowsの方が親和性が高いです。
社労士ソフトがWindowsしか対応していないケースがあったりするんです。

なので今はWindowsのデスクトップを購入しようかと考えています。
そのデータの保管場所をBoxにしておけば自前のMac Book Proで外出先でも仕事ができます。
※個人情報の漏洩には十分な注意が必要ですが。


私自身、社労士として開業の準備は進められていませんが、とりあえずToDoリストとしてまとめてみました。

恐らくまだまだ開業準備として、やることが多くあって大変ですが、社労士としての開業は人生に1回しか出来ないことなので、楽しんでやろうと思います。

現職とうまくスライドをしたいと考えているので、時間を見つけて少しづつ進めていきます。

今後も社会保険労務士としての開業準備や
経営者・労働者が知っておくべき法律に関する情報も書いていきます

ここまで読んでくれてありがとうございました

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