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2011のバックパッカー(その2)

その1はこちら↓
2011のバックパッカー(その1)

深夜1時過ぎ。
ようやく見つけた1泊500円ほどの安宿で、私たちは日本から持ち込んだお菓子をかじりながらこの旅の予定を立てていました。

私が初のアジア旅でやりたかったこと、求めていたこと。それは何より「バックパッカーらしさ」。

・安宿に泊まりたい(この時点でクリア)
・屋台飯が食べたい
・寝台列車に乗って旅がしたい
・国境を足で越えてみたい(目的地はカンボジア)
・カジノで遊んでみたい(国境の町ポイペトにあるという噂)
・そして何かの本で目にした、サコンナコーン県にあるという昆虫の食用缶詰を手に入れたい

今でもすぐ思い出せるくらいワクワクしていたし、今でも全部リピートしたいくらい最高な目的です。これに友人の世界遺産に行きたいといった目標を組み合わせていって、おおよそ1週間の旅のプランを立てました。

気づけば深夜3時すぎ。
部屋の床にこぼれたお菓子のクズには、アリがたかって行列ができていました。

翌朝。
宿の外は昨晩のスラムの面影など嘘だったように穏やかで、内心ホッとしつつも「スリルが足りないぜ」などとつい強がってしまうのは、若さと無知がなせる業。そんなことを言っていると、後々公開しますよ・・ホントーに・・・。

宿を出たすぐの景色。数年前インドに旅する際立ち寄ってみたけど、宿はもうなく、オシャレな町並みに変わってました。
海外の古本屋あるあるで、旅人が置いていった本が並んでいます。地球の歩き方はほぼ確でどこでも見かけたし、流行り物の小説もよくありました。
宿屋の共用パソコンの下にも転がる犬。ペットなのか野良なのか、結局最後まで分かりませんでした。
タイと言えばやっぱりトゥクトゥクです。こいつをいつか日本で乗り回すのが、今の私のさりげない目標です。
聖地カオサンストリート。マクドナルドのドナルドも、ここではタイのスタイルで手を合わせてにこやかに立っています。
突然のスコールにずぶ濡れの犬。

そして。

この先、カンボジアで人間の悪意と対峙して日本に帰れなくなるかもしれない戦いが待ち受けていようとも知らず、無邪気に笑う私。

(続く)


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