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神奈川県-追検査|公立高校入試確率問題2020

 右の図1のような,3つの袋$${a,b,c}$$がある。
 袋$${a}$$の中には,2,3,5,6の数が1つずつ書かれた4枚のカードが入っている。袋$${b}$$の中には,1,5,6の数が1つずつ書かれた3枚のカードが入っている。袋$${c}$$の中には,3,4,5の数が1つずつ書かれた3枚のカードが入っている。
 Aさんは袋$${a}$$から,Bさんは袋$${b}$$から,Cさんは袋$${c}$$から同時にそれぞれ1枚ずつカードを取り出し,3人は次の【ルール】で勝負をする。

【ルール】
3人が取り出したカードに書かれている数の大きさを比べる。
・最も大きい数のカードを取り出した人が1人だけの場合は,その人を勝者とする。
・最も大きい数のカードを取り出した人が1人だけではない場合は,引き分けとする。


 図2のように,Aさんが袋$${a}$$から3と書かれたカードを取り出し,Bさんが袋$${b}$$から1と書かれたカードを取り出し,Cさんが袋$${c}$$から3と書かれたカードを取り出した。
 このとき,最も大きい数は3で,3と書かれたカードを取り出した人はAさんとCさんの2人であり,最も大きい数のカードを取り出した人が1人だけではないので,勝負は引き分けとなる。

 いま,図1の状態で,Aさん,Bさん,Cさんの3人が袋$${a,b,c}$$から同時にそれぞれ1枚ずつカードを取り出すとき,次の問いに答えなさい。ただし,袋$${a,b,c}$$それぞれについて,袋の中からどのカードが取り出されることも同様に確からしいものとする。

(ア)3人が取り出したカードに書かれている最も大きい数が6で,勝負が引き分けとなる確率を求めなさい。

(イ)Bさんが勝者となる確率を求めなさい。

分類:23:コイン以外のお互いに影響しない3つ以上の偶然

すべての場合をあげられる図表は・・・

 偶然は3つ起こりますから、樹形図をかいて考えることにします。

 起こりうる場合は全部で36通りで、どの場合が起こることも同様に確からしいです。

(1)は結局・・・

 このうち「最も大きい数が6」となるのは✓の場合で、そのうち「勝負が引き分け」つまり「6を取り出した人が1人だけではない」のは〇の場合ですので、3通りです。したがって、求める確率は$${\dfrac{3}{36}=\bm{\dfrac{1}{12}}}$$となります。

(2)は地道に・・・

 今度はBさんが勝者になる場合を見つけてみましょう。★印をつけます。

 13通りですから、確率を求めると$${\bm{\dfrac{13}{36}}}$$。

(ア)$${\bm{\dfrac{1}{12}}}$$  (イ)$${\bm{\dfrac{13}{36}}}$$

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