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北海道|公立高校入試確率問題2024

 図1のような頂角が120°の二等辺三角形があります。

 また,図2のように,円Oの円周を6等分する点A,B,C,D,E,Fがあり,図1と合同な二等辺三角形①~⑫を,それぞれの三角形の最も長い辺が円Oの半径となるように並べます。

 次の(1),(2)に答えなさい
 
(1) ①を,点Oを中心として時計回りに回転移動して,⑨に初めてびったり重なったのは,何度回転移動したときですか。その角度を求めなさい。

(2) 種類の異なる3枚の硬貨X,Y.Zがあります。硬貨X,Y,Zを同時に投げ,表と裏の出かたに応じて,①に,次の[1]~[3]の操作を順に行い,最後に①~⑫のどの三角形に重なるかを調べます。
[1] 硬貨Xが表のときは線分ADを対称の軸として対称移動させ,裏のときは移動させない。
[2] 硬貨Yが表のときは点Oを回転の中心として180°回転移動させ,裏のときは移動させない。
[3] 硬貨Zが表のときは平行移動してびったりと重なる三角形に移動させ,裏のときは移動させない、
 3枚の硬貨X,Y,Zを同時に投げるとき,①が最後に重なる三角形が⑦となる確率を求めなさい。 

分類:融合B1 中1・2図形範囲

(1)ちゃんと文章を読もう

 まず図1の三角形のここの角が30°であることを押さえておきましょう。頂角が120ですから,(180-120)÷2で求めてもいいですし,1周360°を12等分しているので360÷12で求めてもいいですね。

 で,Oを回転の中心にっして①を回転移動して⑨に重なるところを探すのですが,①~⑫の番号は「反時計回り」についています。こっちの方向に回転させてしまいそうですが,問題文には「時計回り」と書いてある「ひっかけ」問題。注意が必要です。

 ちゃんと時計回りさせると,30度を4つ分ですから30×4で,答えは120°。

(2)は樹形図を

 コインがX,Y,Zの3つありますので,樹形図をかきます。おもてを「お」,うらを「う」と書くことにします。

 それぞれ①だった図形は途中経過でどの図形と重なるか,この図の中に書き入れていきましょう。

 というわけで起こりうるすべての場合の数は8通りで,そのうち⑦と重なるのは2通りですので,求める確率は$${\dfrac{2}{8}=\dfrac{1}{4}}$$。

(1)120°
(2)$${\bm{\dfrac{1}{4}}}$$


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