分類:(1)2(偶然がいくつか起こるときの確率)・説明、
(2)応用❷(他のものを動かす、循環型)
(1)は教科書に書いてある
(1)は、教科書で学習した人ならピンとくるかも知れません。各社教科書に載っている例そのものです。YouTube上にもいっぱい動画がアップされています。
実はこれ確率学の歴史を語る上で有名な、ダランベールの誤りと言われるエピソードです。ダランベールというのはフランスの有名な数学者で、それでも間違える。直感と理論が分かれやすい、という話なのです。ポイントになるのは「同様に確からしい」の考え方。
(2)は表を書く
カードを2枚同時にひきます。2人に分担ができますので、偶然は2つ起き、表で考えることができます。2枚同時ですので、同じカードを引くことなく、同時に2枚ですので2枚の順序も関係ありません。ですから、表はC型になります。
さっそく表を書いてみましょう。
というわけで、頂点Aに止まる場合だけは2通りあるのでAに止まるのがいちばん起こりやすく、その確率は$${\dfrac{2}{6}=\bm{\dfrac{1}{3}}}$$
答
問題をといたあとに
え? これを出す・・・?
(1)は学習指導要領解説に載っているために各社教科書に載っているそのものズバリを説明させる、という問題。
これが「生」のままで出題され、驚きというか、身もフタもない。説明力を求める問題ではあるが、出題した時点で出所がわかってしまうし、そういう意味ではほかのところは、こんなそのものずばりは出してこないだろうという大勝負に出たわけで、その勇気には拍手。でも現実、長崎県とかぶっている。来年以降、この問題を出題した県では類題を出せないジレンマもあり過去問を解けても次につながらない部分もあるが、でも今後他県で同等の問題が出るような気もするし・・・