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群馬県|公立高校入試確率問題2024

大きさの異なる2つのさいころを同時に投げて,大きいさいころの目が3以下のときは2つのさいころの目の和をXとし,大きいさいころの目が4以上のときは2つのさいころの目の積をXとする。このとき,Xが5の倍数となる確率を求めなさい。 

分類:18【研究】積が奇数・偶数になる確率

偶然2つなので表をかきましょう

 お互いに関係のない2つの偶然が起こりますから,表をかいて,すべての場合について考えることにしましょう。

 判定条件となるXのつくり方は,次のようになります。

 このことに注意して,Xを計算すると,

 そのうち5の倍数になるものに〇印をつけて数えましょう。

 起こり得るすべての場合は36通りで,そのうち当てはまる場合は11通りですから,求める確率は$${\dfrac{11}{36}}$$となります。

$${\bm{\dfrac{11}{36}}}$$

もうちょっとスピードアップするために

 大きなさいころで1~3の目が出るときと,4~6の目が出るときとで,場合分けをして考える,ということができれば,もう少し答までスピードアップができるでしょう。

(1)まず,大きなさいころで1~3の目が出るときのXは和ですが,その最小値は(1,1)のときにX=2,最大値は(3,6)のときにX=9ですので,Xが5の倍数となるのはX=5のときだけで,その場合は(1,4),(2,3)(3,2)の3通り,ということになります。

(2)大きなさいころで4~6の目が出るときのXは積で,積が5の倍数になるときは,少なくともどちらかの一方の目が5になる場合です。その場合は(5,1),(5,2),(5,3),(5,4),(5,5),(5,6)(4,5)(6,5)の8通りです。(5,5)を2回数えてしまわないように気をつけましょう。

 当てはまる場合の数はこの2つをたし算をすればよいですね。ただし,なぜ単純にたし算でいいのか,というと,高校数学的に厳密にいう必要があります。(1)と(2)の場合は,同時には起こらないので,場合の数の和の法則が成り立つので,たし算で求められます。


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