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融合問題編《C1》座標・関数-座標が決まる

 大小2つのさいころを同時に投げる。大きいさいころの出た目の数をx座標,小さいさいころの出た目の数をy座標とする点をP($${x , y}$$)とするとき,点Pが1次関数$${y=-x+8}$$のグラフ上の点となる確率を求めよ。

(鹿児島県2018年)

分母は・・・

 大小2つのサイコロを同時に、なので36。ここは、もういいですね?

分子は・・・

 「点Pが1次関数$${y=-x+8}$$のグラフ上の点となる」とは、$${x}$$の値を式$${-x+8}$$に代入したとき、$${y}$$の値になるとき,ということにほかなりません。
 融合問題のミソは、こういう[読みかえ]の力、言いかえれば「つまりこういうこと」と,問題を解くのに使いやすい形に変えることのできる力です。
 そう考えると実は[基礎編12]の問題のときと、ほぼ同じ解き方になります。あまり関数だ座標平面だ、と大騒ぎをしなくてもいいのです。

 表では、$${-x+8}$$の値を書いていくことにしましょう。

 それが$${y}$$の値と一致するところに○をすると、条件にあてはまる場合は5通り

答え

$${\bm{\dfrac{5}{36}}}$$

問題を解いたあとに・・・

 サイコロなどで点を決めるパターン、直線を決めるパターンがあります。

●点が1つ決まる
  ある直線を通る(鹿児島2018,佐賀2012、青森2015、愛知A2011)
  3直線に囲まれた図形の内部(秋田2018)
  もうひとつの点を通る直線の式(福井2011)

●直線が1つ決まる
  ある点を通る(香川2012、山梨2011)
  ある線分と交わる(岐阜)
  格子点


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