見出し画像

愛知県A|公立高校入試確率問題2019

 図のAの位置にコマを置き、大小2つのさいころを投げて、出た目の数の積だけ,矢印の方向にコマを進める。
 このとき,最も起こりやすいことがらは次のアからオまでのうちのどれか,そのかな符号を書きなさい。また,そのときの確率を求めなさい。
 ア Aで止まる
 イ Bで止まる
 ウ Cで止まる
 エ Dで止まる
 オ Eで止まる

分類:応用〈2〉 動かす② 循環型

ぐるぐる回るので、あまりに注目しよう

 ア Aで止まる → 積を5でわるとあまり0
 イ Bで止まる →        あまり1
 ウ Cで止まる →        あまり2
 エ Dで止まる →        あまり3
 オ Eで止まる →        あまり4

 それでは表を書いてみましょう。各枠の左上に2つのさいころの目の積を、右下にそれを5でわったあまりを書いておくことにします。

 あまり0の場合が(圧倒的に)多いので、Aで止まるのがもっとも起こりやすいと言えます。その確率は$${\dfrac{11}{36}}$$。

符号     確率 $${\bm{\dfrac{11}{36}}}$$

問題を解いた後に

 この手の問題で頻出は2回、2つのさいころの目の和なのですが、ここでは積です。
 そして、5回移動すると同じところに止まります。これは!5の倍数に注目すれば!と、上位を目指している人は、瞬時にカンが働いて、注目してももいいところかもしれません。

 出題者も、なかなかうまく頻出パターンをずらしてきた感じで、いい問題だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?