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山口県|公立高校入試確率問題2020

 右の図のような,1から6までの目が出るさいころがある。
 このさいころを2回投げ1回目に出た目の数を$${m}$$,2回目に出た目の数を$${n}$$として、$${a,b,c,m,n}$$を自然数とするとき,2次式$${x^2+mx+n}$$が$${(x+a)(x+b)}$$または$${(x+c)^2}$$の形に因数分解できる確率を求めなさい。ただし,答えを求めるまでの過程もかきなさい。なお,このさいころは,どの目が出ることも同様に確からしいものとする。(改題)

さいころ2回なので表

 さいころを2回ふるので表をかきます。各マスの中に、$${x^2+mx+n}$$の式を書いておきたいので,マスがちょと横長になるように工夫します。

 因数分解できるのは、印のつけた7通りです。

 さいころを2回投げて出る($${m,n}$$)の組は全部で36通りあり、そのうち条件に合う($${m,n}$$)の組は(2,1),(3,2),(4,3),(4,4),(5,4),(5,6),(6,5)の7通りある。因数分解できる確率を求めると,$${\bm{\dfrac{7}{36}} }$$。

分類 A3因数分解・2次方程式

問題を解いたあとに・・・

 条件に合う場合を独自列挙していくやり方を考えてみましょう。ここでは$${n}$$の値ごとに場合に分けて、条件に合う$${m}$$の値をそれぞれ探していくことにします。

●$${n=1}$$(かけて1)
 自然数の範囲だと1×1の組み合わせしか考えられないので、和は2。$${(m,1)=(2,1)}$$のみ。
●$${n=2}$$(かけて2)
 自然数の範囲だと1×2の組み合わせしか考えられないので、和は3。$${(m,2)=(3,2)}$$のみ。
●$${n=3}$$(かけて3)
 自然数の範囲だと1×3の組み合わせしか考えられないので、和は4。$${(m,3)=(4,3)}$$のみ。
●$${n=4}$$(かけて4)
 考えられる組み合わせは2つ、1×4→和は5と、2×2→和が4。$${(m,4)=(4,4),(5,4)}$$。
●$${n=5}$$(かけて5)
 自然数の範囲だと1×5の組み合わせしか考えられないので、和は6。$${(m,5)=(6,5)}$$のみ。
●$${n=6}$$(かけて6)
 考えられる組み合わせは2つあって、1×6→和は7と、2×3→和が5。ところが$${n}$$の値は6までしかとれないので、条件にあてはまるのは$${(m,5)=(5,6))}$$の1つだけ。

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