基礎編1** 偶然1回の確率、数学的確率、確率の意味
問題を解く前に・・・
教科書に書いてある確率の定義をまず掲げておきましょう。
この場合「トランプのどの札をひくことも,同様に確からしい」のですから、起こる場合は全部で52通りあります。
1けたの偶数の札は、そのうち16枚ありますから、
「1けたの偶数の札をひく」ということがらは、16通りです。
ということで、確率を求めると、上の公式で$${n}$$に52、$${a}$$に16を代入して、$${p=\dfrac{a}{n}=\dfrac{16}{52}=\bm{\dfrac{4}{13}}}$$ となります。
答
問題を解いた後に・・・
「同様に確からしい」を考えると、
〔A(1)のカードをひくこと〕
〔2のカードをひくこと〕
〔3のカードをひくこと〕
〔4のカードをひくこと〕
〔5のカードをひくこと〕
〔6のカードをひくこと〕
〔7のカードをひくこと〕
〔8のカードをひくこと〕
〔9のカードをひくこと〕
〔10のカードをひくこと〕
〔J(11)のカードをひくこと〕
〔Q(12)のカードをひくこと〕
〔K(13)のカードをひくこと〕
の13のことがらが、それぞれ同様に確からしい、と考えて問題を解いていくことができます。
13通りのうち、「1けたの偶数の札をひく」に当てはまるのは
〔2のカードをひくこと〕
〔4のカードをひくこと〕
〔6のカードをひくこと〕
〔8のカードをひくこと〕
の4通り。
ですから、確率を$${\bm{\dfrac{4}{13}}}$$と求めることができます。
ちなみに確率を表す文字pは、英語の確率probabilityの頭文字です。英語の時間にprobably「たぶん・おそらく」という単語を覚えた人もいると思います。確率は、砕けた言い方をすると「たぶんっぽさ」という意味になるのかな、と思います。
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**23/4/30 これまでの「1」を「1」と「1.5」に分割。1として採録していた問題を1.5に移行し、1に新問題を採録。
類題
北海道2023、愛知B2022、徳島2021、沖縄2019、広島2018
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