神奈川県|公立高校入試確率問題2019
分類:応用〈4〉 取り除く
まずは表をかいてしまいましょう。
表をかいて、$${n}$$の値を入れておきます。
(ア)残ったカードが[5]1枚ということは、残りのカードの和を考えればよい。1+2+3+4=10なので、$${n}$$=10になる確率を考えればよいでしょう。表を見ると、2通りありますので,その確率は$${\dfrac{2}{36}=\bm{\dfrac{1}{18}}}$$です。
(イ)
まず各$${n}$$の値ごとに、どのカードを取り除いて,どのカードが残るのかを考えます。
●$${n}$$=1 のとき [1]を取り除くしか考えられない。
●$${n}$$=2 のとき [2]を取り除くしか考えられない。
●$${n}$$=3 のとき [3]または[1]と[2]★
●$${n}$$=4 のとき [4]または[1]と[3]
●$${n}$$=5 のとき [5]または[1]と[4]または[2]と[3]
●$${n}$$=6 のとき [1]と[5]または[2]と[4]または[1]と[2]と[3]
●$${n}$$=7 のとき [2]と[5]または[3]と[4]または[1]と[2]と[4]★
●$${n}$$=8 のとき [3]と[5]または[1]と[2]と[5]★または[1]と[3]と[4]
●$${n}$$=9 のとき [4]と[5]または[1]と[3]と[5]または[2]と[3]と[4]
●$${n}$$=10 のとき [1]と[4]と[5]または[2]と[3]と[5]または[1]と[2]と[3]と[4]
●$${n}$$=11 のとき [2]と[4]と[5]または[2]と[4]と[5]または[1]と[2]と[3]と[5]
●$${n}$$=12 のとき [3]と[4]と[5]またはまたは[1]と[2]と[4]と[5]★
このうち、残ったカードに書かれている数の中で最小の数が3となるのは、[1]と[2]のカードが取り除かれ、3のカードは残る場合ですから、★をつけた$${n}$$=3,7,8,12の4つの場合。
先ほどかいた表のなかで、$${n}$$が上記のいずれかの場合をとるのは、表の中で✔印をつけた11通り。
ですから、確率を求めると$${\bm{\dfrac{11}{36}}}$$となります。
答
問題を解いたあとに
(イ)は確率の問題というよりも、$${n}$$の値によって「どのカードを取り除く(残す)のか」をまず考えなければなりません。
[1]と[2]のカードが取り除かれ、[3]のカードは残る場合、というところから,残るカードの可能性、というアプローチもあります。残るカードが
●[3] → $${n}$$=12
●[3]と[4] → $${n}$$=8
●[3]と[5] → $${n}$$=7
●[3]と[4]と[5] → $${n}$$=3
が考えられます。このときは、$${n}$$がその値をとるとき、確かにそれが条件に合ったカードの取り除き方か、ということをチェックする必要があります。こちらの方が、チェックする時間が少なく済むかも知れません。とにかく、いろんなことを考えなければいけない問題で,頭を切り替えて、今自分は何をやっているかを見失わないようにしなければなりません。
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