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秋田県|公立高校入試確率問題2024

 1から6までの目が出るさいころを投げる。ただし,さいころのどの目が出ることも同様に確からしいものとする。
① このさいころを1回投げて出た目を$${a}$$とする。$${a+3}$$の値が4の倍数になる確率を求めなさい。
② このさいころを2回投げたとき,1回目に出た目を$${b}$$,2回目に出た目を$${c}$$とする。$${\dfrac{c}{b}}$$の値が整数になる確率を求めなさい。 

分類:11 さいころ2つ-代入(その1)

①は羅列

 $${a}$$の値は1・2・3・4・5・6のどれかですから,

  $${a}$$    $${a+3}$$
   1    4◎
   2    5
   3    6
   4    7
   5    8◎
   6    9

で,起こりうるすべての場合は6通りで,そのうち$${a+3}$$の値が4の倍数になるのは◎印をつけた2通りですから,確率を求めると$${\dfrac{2}{6}=\dfrac{1}{3}}$$。

②は表で羅列

 さいころ2つなので,表を使って考えてチェックする方法で考えましょう。それぞれのマスに$${\dfrac{c}{b}}$$の値を入れます。

 そのうち約分して整数になるものは

14通りですから,その確率は$${\dfrac{14}{36}=\dfrac{7}{18}}$$

① $${\bm{\dfrac{1}{3}}}$$   ② $${\bm{\dfrac{7}{18}}}$$

スピードアップのために

 ②は頻出問題だったりします。分数で考えるとちょっとややこしいです。できるだけ整数のまま考える方がすっきりしますので,「$${\dfrac{c}{b}}$$の値が整数」ということは「$${c}$$が$${b}$$の倍数」と読みえ得た方がいいかもしれません。そうすると,順番に考えれば,表までかかなくても,すべての場合をもれなくダブりなく列挙できますね。

$${b=1}$$のとき → $${c=1,c=2,c=3,c=4,c=5,c=6}$$ の6通り
$${b=2}$$のとき → $${c=2,c=4,c=6}$$  の3通り
$${b=3}$$のとき → $${c=3,c=6}$$  の2通り
$${b=4}$$のとき → $${c=4}$$  の1通り
$${b=5}$$のとき → $${c=5}$$  の1通り
$${b=6}$$のとき → $${c=6}$$  の1通り
 あわせて14通り。


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