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大学入試センター試験 2000 追試|大学入試問題なのに中学確率で解ける問題

 1から6までの番号のつけられている6枚のカードがあり,横一列に配置されている.はじめの配置は1,2,3,4,5,6である.二つのさいころを同時に振るたびに,出た目によってカードの配置を変えていく.もし出た二つの目が異なるなら,その目と同じ番号のカードの位置を交換し,出た目が同じなら,カードの位置を変えないものとする.
(1)二つのさいころを1回振って配置が変わらない確率は[  ]である.
(2)二つのさいころを1回振って,番号1のカードの位置がはじめの配置と異なる確率は[  ]である.

2000 大学入試センター試験 追試 数学I・数学IA共通【1】[2]

分類:応用<5>並べ替える

配置が変わらない、ということは・・・?

 二つのさいころを1回振ってカードの配置が変わらないということは、カードの位置が変わらないということですから、出た目が同じ、ということですね。
 ここからは、さいころ2つですので、定番の表をかいて場合の数を数えていくことにします。そして、特に2つのさいころに名前がついていないので、表をかくときに、わかりやすいように、2つのさいころにA・Bの区別をつけておきます。

というわけで、すべての起こりうる場合の数は36通りで、条件に合うのは6通りですから、その確率は$${\dfrac{6}{36}=\bm{\dfrac{1}{6}}}$$

(2)も、ということは・・・?で考える

 番号1のカードの位置がはじめの配置と異なるということは、2つのさいころのうち1つだけ[1]の目が出る、ということですね。注意が必要なのは、A・B両方のさいころで[1]の目が出た場合は、番号1のカードの位置は動かない、ということです。

 条件に合うのは10通りですから、その確率は$${\dfrac{10}{36}=\bm{\dfrac{5}{18}}}$$

(1)$${\bm{\dfrac{1}{6}}}$$(5点)  (2)$${\bm{\dfrac{5}{18}}}$$(5点)


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