見出し画像

愛媛県|公立高校入試確率問題2021

 右の図のように,2つの袋A,Bがあり袋の中には,[グー]のカードが2枚と[チョキ]のカードが1枚,袋Bの中には,[チョキ]のカードが2枚と[パー]のカードが1枚入っている。太郎さんが袋Aの中から,花子さんが袋Bの中から,それぞれカードを1枚取り出し,取り出したカードでじゃんけんを1回行う。
 このとき,あいこになる確率を求めよ。ただし,それぞれの袋についてどのカードが取り出されることも同様に確からしいものとする。

分類21

問題をよく読みましょう。

 グー・チョキ・パーのじゃんけんに引きずられて「グー」も「チョキ」も「パー」も$${\dfrac{1}{3}}$$でカードが出てくる,なんて考えないようにしないといけません。
 袋Aからも袋Bからも、3枚のうちの1枚のカードをひくのが同様に確からしい、ということを押さえておいて、3枚のカードの区別がつくようにそれぞれ印をつけておきましょう。具体的には、袋Aの[グー1][グー2]、袋Bの[チョキ1][チョキ2]を区別しておきましょう。

 そして,袋Aから1枚、袋Bから1枚取り出しますので、偶然は2つ起こります。もともと偶然を起こすのが2人に分担されていますので,ここは考えやすい。そして偶然2つですので表で考えることができます。

 あいこになるのは、袋Aからも袋Bからもチョキが取り出されるとき、つまり表の○印の2通り、ということになります。

$${\bold{\dfrac{2}{9}}}$$

問題を解いたあとに・・・

 出題者もいろいろ偶然を発生させる状況を工夫して生み出したのだと思うのですが・・・ 状況が読み取りにくいかも知れないですし、それは確率の問題を解く上では本質的でない気もします。少なくとも「典型問題」とは言えないでしょうね。「問題をよく読みましょう」と書きましたが、「読めているかい?」ということを問うている感じもします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?