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谷川航(日本)の跳馬/2018年世界選手権予選の跳躍

日本団体代表メンバーの1人。谷川航選手です。
かつて将来を嘱望され、「白井世代」と呼ばれた96年生まれ世代の1人。
最近では弟の翔(かける)選手とともに兄弟で取り上げられることが増えました。

体操協会のページにも「谷川兄弟」として書かれています。
⇒「第58回NHK杯体操、男子世界選手権代表に谷川兄弟と萱が決定」


2017年から世界選手権の代表に選ばれ、2018年、2019年には団体のメダル獲得に大きく貢献。
日本が苦手なつり輪を補い、跳馬、平行棒でポイントゲッターとなる、今では団体には欠かせない選手です。

谷川選手が得意とするのが跳馬。
特に目を瞠るのが「前転とび前方屈身2回宙返り」【ブラニク】という技です。
以前紹介した【ローチェ】を屈身姿勢にした技になります。

世界的にも実施する選手が少ない希少な技ですが、
谷川選手の影響か、近年【ブラニク】を実施する選手が増えてきています。
東京オリンピックでも【ブラニク】を跳ぶ選手がいるかもしれません。

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この2018年の大会では、2本目に【ロペス】を跳んでいますが、着地で大きく動いてしまい、種目別決勝進出とはなりませんでした。


谷川選手が【ブラニク】を初披露したのが、2015年、順天堂大学1年生時の全日本団体選手権でした。
団体戦の跳馬でこの技を見た時の衝撃は今でも忘れられません。

谷川選手は既にこの【ブラニク】に半分ひねる【リ・セグァン2】という技を跳んでいます。
5月のNHK杯では着地を止める素晴らしい跳躍を見せました。

【リ・セグァン2】についてはまた後の記事で。



追記:予選の跳馬では転倒がありましたが、選考会では最高難度を完璧にそろえてきた航くんです。きっと大丈夫。気負わずのびのびと演技できれば大丈夫です。

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