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バート・デューロー(オランダ)の鉄棒/2019年アメリカンカップの演技

オランダのオールラウンダーであり、鉄棒のスペシャリスト、バート・デューローです。
2017年の世界選手権では種目別鉄棒で銅メダルを獲得しています。

2016年のリオ五輪で個人総合の決勝に進み、これがオランダ勢で初の個人総合ファイナリストとなりました。
2018年の世界選手権では、チームの中心として尽力し、オランダ勢初となる団体決勝進出に貢献しました。
東京オリンピックでは、団体での出場は叶いませんでしたが、デューローは個人総合、同胞のエプケ・ゾンダーランドは鉄棒1本での出場を決めています。

今回もまた、【アドラー】系の発展技です。
前回は【アドラー】で倒立に上げるときに体を半分ひねる《アドラーひねり倒立》を紹介しました。
今回紹介するのは《アドラー1回ひねり片逆手倒立》です。
【アドラー】で体を倒立に上げながら体を1回ひねらせて倒立に収める技。その際、鉄棒を握る手は片方が逆手、片方が順手で行うとこの技が成立します。

アド1片逆手

片逆手

向かって右側の手が「逆手」、左側の手が「順手」
これが「片逆手」という状態です。
この技から【ヤマワキ】に繋げる選手が多いですね。
内村航平選手も、鉄棒では《アドラー1回ひねり片逆手倒立》から【ヤマワキ】に繋げる流れをやっています。

デューローの鉄棒はコバチ系の技が豊富で、完成度も高く、ダイナミックな鉄棒を見せてくれます。
【カッシーナ】⇒【コバチ】⇒【コールマン】と、3つの手離し技を完璧に決めた後、前方車輪に移行して《アドラー1回ひねり片逆手倒立》をやっています。

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デューローは最近になって、コバチ系の技を3連続で実施しています。
かつて同胞のゾンダーランドがロンドンオリンピックで披露した3連続をデューローもやろうとしています。

東京オリンピックで3連続は成功するでしょうか。

インスタグラムでも手離し技の連続技の練習風景を投稿しています。



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