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ルドヴィッコ・エダリ(イタリア)のあん馬/2019年世界選手権予選の演技

イタリアを代表するオールラウンダー、ルドヴィコ・エダリ選手。
前回リオ五輪にも出場しており、今回が2回目のオリンピック出場となります。
世界選手権には2014年から出場しており、すっかりイタリア代表としておなじみの存在になっています。


今回はエダリのあん馬を見ながら、前回紹介したあん馬の終末技の話の続きです。
前回あん馬の終末技について
DSA倒立 / 5/4(450°)ひねり / 3/3部分移動 / おり というふうに
各要素ごとに分けました。
これらのどれかが欠けてしまうとE難度は得られなくなってしまうという事も併せて書きました。
エダリがやっている終末技はD難度の技なのですが、亀山選手の記事で紹介したD難度の技とは違うものです。
まずは演技を見てみましょう。

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エダリがやっていた終末技がこちら

コリバノフ

この技は《旋回倒立5/4(450°)ひねり3/3部分移動おり》となります。
前に紹介したD難度の技は《DSA倒立3/4(270°)ひねり 3/3部分移動おり》という技でした。
そしてトマソンの記事で紹介したE難度の技は《DSA倒立5/4(450°)ひねり3/3部分移動おり》です。

トマソンがやっていたE難度の終末技も見てみましょう。

Eおり

エダリの技は、ひねりの数はE難度のものと同じですが、倒立への上げ方が異なるため、難度が1つ下がっているという事です。
エダリの倒立への上げ方は、単純な「旋回倒立」という技になります。
正面支持から旋回を1周回し、再び正面支持に戻る瞬間に倒立に上げる技です。

旋回倒立

トマソンや亀山選手のような倒立の上げ方は、DSA倒立と表記されていて、
「縦向き背面支持」を経過してから・・・

正面支持~背面支持

横向き正面支持になる時に倒立に上げます。

背面支持~正面支持

この倒立の上げ方だと旋回倒立よりも難度が上がるわけです。

旋回の上げ方、ひねりの有無と数、手を着く位置、これらの要素で以下の表のように難度が決まります。

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過去のものや今後投稿するあん馬の記事で、倒立に上げてる終末技を見て、何難度か見極めてみてください。
毎回実施技の表も載せているのでそれと照らし合わせながら何回も見ればわかってくると思います。


リオ五輪では、イタリア代表はエダリ1人で、決勝に進めなかったことをひどく悔やんでいました。
2019年世界選手権では個人総合で決勝に進んでいるので、東京オリンピックでもエダリが個人総合決勝で演技できることを願います。

イタリアのユニフォームはおっしゃですね~



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