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「未経験の職種・業界に転職したいのですが、ぶっちゃけどうです?」転職者のよくある質問シリーズVol.1

今回から、転職者によく聞かれる質問に回答するnoteを始めます!

第1回目にお答えする質問はこちら。

「未経験の職種・業界に入社したいのですが、ぶっちゃけどうです?」

実際に転職者からは、

「営業職から企画職に行きたい!」
「エンジニアのようなラクな仕事をやりたい」
「ずっとやりたかった人事に挑戦したい」

…などのお声を聞くことがとても多いです。

今回は、元人事で現在は転職エージェントの代表を務める僕が、「職種・業界を変えるときに知ってほしいこと」をお伝えします。

職種と業界、どちらも変えるなら年収ダウンはご覚悟を

…と、冒頭から耳の痛い話題ですみません…。

新卒採用とは違い、中途採用では通常、企業は特定の知識や経験を持つ人材を求めています。そのため、異職種・異業種に転職したい場合は、転職活動に時間がかかることや年収がダウンすることを覚悟してほしいと転職者にお伝えしています。

僕も広告系のリクルートの営業・事業開発から、IT系のカカクコムの人事への転職で、年収が150万円減りました。(リクルートの給与が良すぎたのもありますが…)

また、転職活動中は50社ほどにエントリーしていたのですが、エージェントさんから「何か、妥協できることはありますか?」と聞かれ、とても悩んだ記憶があります。

一方、転職エージェントとして見てきた多くの求職者の例を挙げると、異職種・異業種に転職で希望をすべて叶えることは、ぶっちゃけ難しいのが現実です。

実際に求職者の相談に乗っていると、「その条件は厳しいのでは…?」というケースも少なくありません。仮に行きたい会社があっても、年収を理由に諦めることも。

やはり転職活動では、自分にとって「優先したいこと」と「何を妥協できるか」を明確にすることが大切です。たとえば、

  • 残業を減らしたい場合は、業務内容の変更は許容する

  • 年収を上げたい場合は、忙しいことを許容する

  • 経験のない希望の仕事につきたい場合は、年収ダウンを許容する

など、「自分は何が許容できるのか?」を考えて転職活動をした方々は、希望する会社に行ける場合が多かったですね。

「何かを得るためには同等の代価が必要になる。それが等価交換の原則だ」

…これは僕の好きな漫画『鋼の錬金術師』で語られるセリフなのですが、転職においてもまさにその通り。

もう少し具体的に伝えると…

👤Aさん(証券業界/営業職/年収700万円)の場合
・Web業界で企画職につきたい
・今よりも残業を減らしたい
・年収はキープしたい

☝希望を叶えるための視点の一例
・特定のスキルや資格が必要かもしれませんが、準備はできる?
・年収100万円ダウンも受け入れられる?

👤Bさん(アパレル業界/販売職/年収500万円)の場合
・IT業界でエンジニアになりたい
・年収は50万円は下げてもいい
・IT業界未経験

☝希望を叶えるための視点の一例
・エンジニアとして活躍するための勉強に、時間とコストを割くことができる?
・ポジションや給与は経験者より低いスタートとなる可能性があるけど、大丈夫?

また、異業種転職より異職種転職のほうが基本難易度は高く、異職種に行きたいのであれば、まずは現職で異動できないか考えてほしいとお伝えすることも多いです。

僕はリクルートにいた際に、2回異動希望を出したのですが、力不足むなしく社内面接でお見送りになり、転職に至りました(笑)。

相談に来てくれる方はさまざまな希望を持っていますが、それらを叶えるために何を妥協できるかという視点もとても大切なのです。

年収ダウンを避けるなら、業界か職種、どちらか一方の軸足を変える

しかし! そんな異職種・異業種転職で年収を下げたくない場合におすすめの考え方があります。それは、業界か職種のどちらか一方の軸足だけを変えることです。

たとえば、「IT業界 / エンジニア」→「IT業界 / 人事」や、「広告業界 / 営業」→「広告業界 / マーケター」など。

自分がこれまで培ってきた経験や知識を活かして転職できるので、年収ダウンのリスクを抑えつつ、よりスムーズにキャリアチェンジすることができます。

リクルートでも人事やってみたかったな・・(笑)

業界・職種どっちも変えたい方に伝えたい3つのアドバイス

さて、ここまで異職種・異業種転職において年収ダウンのリスクが避けられないことや、ある程度の妥協が必要であることをお伝えさせていただきました。

でも、そんなリスクを負ってでも、「やっぱり異職種・異業種への転職を叶えたい…!」という方へ。異職種・異業種転職で希望を叶えるためのアドバイスを自分なりにさせていただきます。

①身銭を切って、業界・業務を体験する

「ちょっと本を読みました!」なんてものは生ぬるいっす。

身銭を切って体験すると、学びに対する本気度は格段に上がります。業界への理解が深まるだけでなく、モチベーションにも直結すると思いますね。

そのため、転職を検討している業界に必要な知識は、転職前に必死に勉強しましょう!

ちなみに僕もIT業界に転職をするにあたって、プログラミングスクールへ通い、2週間ではありますが、1日10時間プログラミングを学びました。(20~30万円は自己投資しています…!)

色々悩んで、まこなりで有名なdivのスクールに通ったのが良い思い出です

今はオンラインで学べるスクールはさまざまな業界に存在します。ぜひ積極的に探してみてくださいね。

②副業・ボランティアで業務を体験する

もうひとつは、転職前に希望の業界の仕事を体験するという方法です。

副業ができる会社ならば副業として、実際の業務に関わり、現場の雰囲気や仕事の流れを学んでみましょう。

もし、希望する業界の会社を経営する友人や知人がいる場合は、これまでの関係性を活かして業務の手伝いをさせてもらう…なんてことも叶うかもしれませんよ。

《副業におすすめのクラウドソーシングサービス・マッチングサービス》
クラウドワークス
ランサーズ
人事プロパートナーズ
CORNER
ITプロパートナーズ
マーケティングプロパートナーズ
複業クラウド

また、副業が禁止されているのであれば、「プロボノ」と呼ばれるボランティア活動で、希望する業務にチャレンジしてみるのもおすすめです。

こちらでも副業同様、実際に業務を体験してみることで、実践を通じた学びやスキルを得ることができます。

《おすすめのプロボノマッチングサービス》
activo(アクティボ)
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③業界・職種経験のある5人に話を聞く

最後に、自分が希望する業界や職種の経験がある人から話を聞いて、リアルなイメージを掴むことも大切です。1人だけだと偏ってしまうので、最低でも3人に話を聞けると◎。

自分が経験したことのない業界や職種への理解はどうしても粗くなってしまいがちです。本やネットで得られる情報はあくまで参考程度でしかないので、転職後に「こんな仕事だと思わなかった…」となることも。

自分も未経験の人事に転職するとき、「隣の芝生が青く見えるだけだよ」と何度も言われました

実際に現場に身を置いている人から話を聞いて、転職先への解像度を上げてみてください。

皆さんが後悔のない転職をできることを、祈っております!

《おすすめのビジネスマッチングサービス》
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