見出し画像

onexinmo

「onexinmo」は2015年7月1日に配信リリースされた、EP『Singularity C-Model』収録曲です。音階はひとつのセリーを分解、変形、乱数化したものなどでできています(一部のみ非セリー)。また、フラクタルな縮小写像を使った奏法、音の粒子、非線形的な何か、画像を音声変換したノイズなども使っています。紙と鉛筆で計算して作ったので、手作業アルゴリズム曲というか。

名称未設定 2

譜面の拍子の分子は、フィボナッチ数列になっています。これは、下の①の箇所に当たります。「onexinmo」は、以下のような拍子と小節数(4分音符の総数377個)で出来ている曲です。(説明のため①~⑤と書いていますが、曲が5つに分かれてるわけではないです)。

① 1+1+2+3+5+8+13+21
② 1+1+2+3+5+8+13+21(+1)+34
③ 1+1+2+3+5+8+13+21(+1)=55
④ 34+[1+1+2+3+5+8+13+21(+1)]=89
⑤ 34+[1+1+2+3+5+8]+[1+1+2+3]+[1+1]
--------------
③+④=144
②+③+④=233
全部で(①+②+③+④+⑤)=377

※フィボナッチ数列
1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377…

セリーの図

上は「onexinmo」セリーの図。基本形/反行形を円周上に並べ、90°と60°の組にグループ分けしています。セリーは円周上のどこから始めても可。厳密なトータル・セリエルとは違った、「かんたんセリエル」とでもいうか…。

ランダム01

上のセリーからさらにランダムな音の並びを作る。計算方法は、「最後の3つを足して12で割った余りをつけ足していく」というもの。

画像を音声変換したノイズなども使用しています。

画像4

点2(1700)

(PVではノイズの曲線的な動きなども視覚化されています)

なお、「onexinmo」の曲名は、「omni」+「xeno」を繋げて逆さまにしたものです。以下は2014年当時のメモより。

画像6

曲が曲を自覚するまで:「Xである」から「XはXである」へ

画像7

4次元をあらわすには
3次元的に聴いた場合、4次元の「断面」があらわれてくるはず…

▶ 642/443

Singularity C-Modelからもう1曲。「642/443」というタイトルは、「6/4拍子が2小節」/「4/4拍子が3小節」となるポリリズムからつけています。覚醒~睡眠時の脳波の図を見ながら作った曲で、パターンの断片を先につくり、それを形象化しながら曲を組み立てていきました。アンフォルメルな感じのエレクトロニカ。

▶ Spotify

Singularity C-Model
[Link] [Lyrics]


サポートいただけたら大変ありがたいです!いただいたサポートは、音楽を続けていくための活動費に使わさせていただきます。