プロスポーツに「戦力均衡」って必要なの?~プロスポーツ考察 その②~
どうも。プロスポーツがどうやって稼いでいるのか、おはようからおやすみまで四六時中考えているTaiyoです。
前回のnoteでドラフトについて話しているフリして実は「戦力均衡」について書いてみました。
実はこの「戦力均衡」をどう捉えるかは、プロスポーツの稼ぎ方の根幹、リーグの仕組みそのものに深く関係する内容だったりします。
「戦力均衡」はプロスポーツリーグに必ずしも必要じゃない
さっそく結論です。プロスポーツリーグにおいて各チームの戦力を揃えるような仕組み、ルールは必ずしも必要ではありません。
「いやいや、そんなどっちが勝つか最初から分かってるような試合なんて誰も見たくないよ」
と思ったあなた。私も同じです。そんなつまらない試合にお金は払えません。
プロスポーツに絶対に必要なのは「結果の不確実性」なのです。どっちが勝つか分からないから勝負は楽しく、人々は興奮するのです。
プロスポーツに必要なのは「結果の不確実性」
私いつも思うんです。プロスポーツは「結末が最後まで分からない舞台や映画のようなもの」だと。それこそが価値であり、興行主である球団やリーグにとっての最大の売り物です。
「戦力均衡」とは「結果の不確実性」を演出するための一要素です。
プロスポーツは「どっちが勝つか分からない」を魅力に稼いでいるので、それを阻害する要素は省かなければいけません。そのため「戦力均衡」を推し進めるルールが必要です。という図式です。
プロスポーツにもう一つ必要なのは「競争状態の維持」
もう一つ重要なのは「競争状態の維持」です。プロスポーツは通常1年間(1シーズン)を通しての勝者である「優勝」を決めます。1試合で優劣を決めるのではなく、年間何十試合も行う事でファンの興味を持続させて、そして稼ぎます。
その時大事になってくるのが、シーズンの最後まで勝者が分からない「競争状態の維持」です。
シーズンの早い段階で順位が決まってしまうと、残りの試合はいわゆる消化試合となり興行価値が激減します。稼げません。
また、「競争状態の維持」には1シーズン単位だけではなく、そのプロスポーツリーグが続くであろう数十年単位での「競争状態」が求められます。毎年強いチームと弱いチームが同じでは白けてしまいます。
「結果の不確実性」
「競争状態の維持」
この2つの要素は、プロスポーツ特に対戦型プロスポーツリーグにおいては必須条件であり、プロとしてこれらを魅力にして稼いでいます。逆に言えばこの2つが無ければ、プロスポーツリーグは多くの顧客ファンを魅了する事は不可能です。
2つの価値、魅力の表現方法はプロスポーツリーグによって違う
やっと本題に近づいてきました。やっとかよ…
ここまで散々述べてきたプロスポーツリーグの2つの価値「結果の不確実性」「競争状態の維持」、これは不変です。競技、時代、国によらず不変です。しかし、この2要素をどうやって表現するかは、そのプロリーグにより大きく異なります。
大きく分けて欧州型(オープンリーグ)、米国型(クローズドリーグ)があり、この2つを「結果の不確実性」「競争状態の維持」に焦点を当ててみると、それぞれのリーグの仕組みが良く分かってきます。
なぜオープン、クローズと呼ぶか、も含めて次回以降に書きます。また、Bリーグが欧州型から米国型に移行する事も発表しています。プロ野球やJリーグも絡めながらその意図にもいずれ触れたいと思います。まとめる自信無し…
追記:続き書きました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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