【詩】スケープ・ゴースト・バス
横向きの椅子に座っていました。
曇り空の窓と蛍光灯がぶつかり合っています。
眠っていたことに気づかなくて
ふと目を開けると知らない誰かの白い手が
視線の先にありました。
(目的地がない者は手を挙げてくれ!)
バス停に必ず名前がついているのが
疎ましくて仕方ない。
――次はスケープ・ゴースト・タウン。
無機質なアナウンス。
情のない。
情報。
か。
生きてるかい?
生きてるさ。
これが行く末、夜の情け。
君を置いていったら、怒るだろうか?
舞台『スケープ・ゴースト・タウン』の原作詩、5篇目です。
公演の詳細&ご予約はこちらから。
公演は12月28、29日です。
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