【詩】スケープ・ゴースト・タウン
やあやあ、はじめましてかい?
ここはスケープ・ゴースト・タウン。
ここに来たならもう大丈夫。
夜が僕らを守る街。
やあやあ、元気にやってるかい?
あそこのパスタは美味いだろ。
寂しく思う暇などないさ。
君を昼から守る街。
さあさあ、遠慮しなさんな。
ここに座って飲めばいい。
ブラッドオレンジはお好きかな?
……いや、血は入っていないから!
ここはどこ、なんて今更な。
スケープ・ゴースト・タウンだよ。
ここは心地が良いだろう。
君の恐怖はここには無い。
寂しさも。
悲しみも。
明るさだけが残ってる
夜、
だよ。
逃げようなんて思うなよ。
君はスケープ・ゴーストさ。
僕らといればそれでいい。
君もスケープ・ゴーストだ。
もう、この街の一部だよ。
舞台『スケープ・ゴースト・タウン』の原作詩、2篇目です。
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